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マンションの防音対策とは?騒音の具体例から手段まで徹底解説

マンションの防音性能は生活の快適性に直結します。
屋外や隣から音が響くならば不快ですし、こちらの話し声などが漏れるならばプライバシーの点で良くありません。場合によっては個人情報の漏洩にも繋がり得るからです。
そのため、マンションでは防音対策が望まれます。しかし、防音対策にはコツが必要です。
この記事では騒音の種類からはじめて、騒音の具体例、手段や防音の箇所を取り上げて解説します。読み終わる頃には、具体的な防音対策のイメージが出来ていることでしょう。

 

目次

・1.騒音の種類

・2.マンションの騒音の具体例:空気音

・3.マンションの騒音の具体例:固体音

・4.マンションの防音の手段

・5.マンションで防音対策をする箇所

・6.マンションの防音工事における注意事項

・7.まとめ

騒音の種類

マンションの防音のためには、騒音の種類に合わせた対策が必要です。
ここでは、マンションの騒音の種類について解説しましょう。

空気音

空気音は空気の振動の伝搬です。音源で発生した振動は空気を伝わって周囲に広がります。
さて、空気音は空気を伝わるため、空気がない層を作れば音の伝搬は防げます。
また、空気音の隣への伝搬は、音が一旦壁などにぶつかり、その壁を振動させて隣の部屋の空間に伝わります。そのため、壁などに振動を伝えにくい素材を使うことも防音効果を狙えます。

固体音

音は空気が伝えるだけではありません。固体を伝わる音もあります。
例えば、壁をドンドン叩く場合、その叩く音は隣まで響きます。音が響く理由は、叩いたときの振動が壁を伝わるためです。
さて、固体音は壁を伝搬するだけではありません。壁の他にも床、そして建物の構造部分を伝わるケースもあるのです。
そのため、音の低減には建物を構成する部材への対策が必要で、簡単ではありません。

空気音と固体音が混合する状態

以上のように、騒音には空気音と固体音があるのですが、実際には2種類が混合して伝わるケースが多く見られます。
例えば、スピーカーのような音源の場合、スピーカーの発生する音が空気音として周囲に伝搬するだけではありません。スピーカーそのものの振動が壁や床を伝わって、隣や下の部屋などに伝わる場合があるのです。
そのため、空気音と固体音の対策を同時に取らなければいけないのです。

 

マンションの騒音の具体例:空気音

ここではマンションの騒音の具体例を取り上げます。
まずは空気音の例を挙げましょう。

話し声

人が話すと、音は口から空気を伝わって周囲に広がり、周囲の人は伝わって来た振動を耳でキャッチします。
また、電話で話す場合も、音は口から空気を伝わってマイクに届きます。
さて、人の話す時の音は耳やマイクだけに伝わるのではありません。周囲の空気を伝わって、他の場所にも届くのです。その音が騒音となり得るのです。
例えば、電話で「もしもし」と話すならば、その音は空気を伝わってマイク以外の周囲に広がります。そして、その周囲に広がった音を隣の人が不快に感じるならば、その音は騒音です。

一般的な生活音

一般的な生活音も空気音としての騒音です。
例えば、テレビを見る場合には、テレビのスピーカーから発せられた音が空気音となり、周囲に広がります。
また、物を動かす際には「ガタガタ」と音が出るかも知れません。その音も空気音として広がるでしょう。
そして、その音が隣の部屋まで届き、隣の人が不快に感じるならば、それは騒音です。

屋外からの騒音

屋外からの騒音も空気音としての騒音です。
例えば、窓を開けていると、電車や走行している車の音が騒音として感じられますが、これらの騒音は空気による伝搬です。

ペットの鳴き声

マンションにはペットの飼育が可であるケースがあります。
ところで、ペットには鳴くものが少なくありません。犬の場合には「ワンワン」と大きな声で吠えます。
そして、その吠えた声は空気を伝わって周囲に届きます。
その音が周囲の人にとって不快であるならば、騒音となるのです。

 

マンションの騒音の具体例:固体音

次に固体音の騒音の例を挙げましょう。

足音

床を人が歩くならば、その足音は固体音として床から床部材を伝わり、下の階に届きます。そして、その振動が不快に感じられるならば、それは騒音です。
よく見られるケースは、子供が床を走り回る音が挙げられます。
上の階で子供がバタバタと走り回ると、下の階の人はその音を不快に感じるでしょう。そのように、不快に感じるならば騒音となるのです。

物を置いたりする場合

物を置く場合にも意外と衝撃音が発生する場合があります。
例えば、大きな家具や家電製品をフロアに置く際には、音が出ることでしょう。
また、物を床に落とした場合にも大きな音がする場合があります。
これらの音は床を伝わって下の階に響く場合があります。下の階の人にとって見れば、やはり騒音となるのです。

オーディオ機器や楽器演奏

オーディオ機器や楽器演奏は空気音を発しますが、それと同時に固体音も発生します。
例えば、前述のようにオーディオ機器の場合、スピーカーからは重低音が出ますが、その重低音が建物の部材を介して伝搬して騒音となるのです。特に、大きなスピーカーの場合は発生する固体音も大きいです。
また、ピアノやギターなどの演奏も響きます。楽器演奏の場合には、オーディオと違ってボリュームを絞れないため、音が大きいままで響くこともあり得るのです。

エアコンなどの機械の騒音

エアコンの室外機は騒音と振動を発生し、その騒音と振動は時に建物の部材を伝わります。
つまり、固体音としての騒音になるのです。
また、洗濯機なども騒音の発生源です。固体音として周囲の部屋に響きます。
尚、エアコンは自動運転の場合、室外機の稼働は室内の気温の条件により変化し、それに合わせて騒音が変わります。室内の気温によってエアコンの出力が変わり、それに伴って室外機も動くからです。
例えば、熱帯夜などの場合はエアコンがフルで動きます。室外機もそれに合わせてフルで動くため、騒音は激しくなるのです。

 

マンションの防音の手段

ここまで騒音とその具体例を取り上げました。
次に、これらの騒音の対策を挙げてみましょう。

遮音

遮音は空気音の伝搬する空間を隔てる防音手段です。
空気音は音源から空気を振動として伝わります。そのため、板などで空気を遮断すれば振動の伝搬の抑制が可能です。
例えば、隣の部屋からの音が気になる場合、ドアを閉めれば音は小さくなります。これはドアが空気音の伝搬を遮断しているからです。
ただ、音は遮蔽物があっても伝搬をゼロまでは落とせないため、手段としては完全ではありません。しかし、それでも効果は期待できて、費用も安価で済むケースが多いです。

吸音

吸音とは音のエネルギーを熱に変えて音の大きさを絞る方法です。
例えば、グラスウールなどの繊維が詰まっている素材に空気音が突入すると、突入した音が素材の中で乱反射を繰り返します。その時に空気の振動は乱反射とともに摩擦を起こし、熱に変わるのです。
マンションの防音対策としては、内装用の吸音パネルがあります。おしゃれなデザインのタイプもあるため、防音と同時に部屋をスタイリッシュに飾ってくれるでしょう。

防振

防振は固体音の騒音対策です。
固体音の発生源となる部分に振動を抑える素材を取り付け、振動の伝搬を抑える方法と言えるでしょう。
例えば、マンションの場合には足音が固体音として問題になります。この現象は上の階で発生した足音が、下の階の天井まで伝わる現象です。
そのため、床と下の天井の間の振動の伝搬を食い止めるならば、下の階には騒音として響かなくなります。
例えば、床を二重にして緩衝材を設置すれば、緩衝材が振動を吸収し、足音の振動が下に伝わりにくくなるのです。

制振

制振は音の振動を熱に変えて音を小さくする仕組みです。ゴム状のシート材の制振用製品が多く出ています。
一般のゴムシートであれば物が衝突した時に弾性エネルギーとして返してしまいます。ボールがぶつかった時にはボールは跳ね返ることでしょう。しかし、制振材を設置する場合は、ボールが制振材にぶつかっても反発せず、ボールの持っていたエネルギーを熱に変えます。
音の場合も似たイメージで、ぶつかった際にも熱に変換し、ぶつかった音を消してしまうのです。

 

マンションで防音対策をする箇所

ここでは、マンションの防音対策をする箇所と具体的な方法例を挙げてみます。

マンションの場合、コンクリート壁は共用部分のため、加工はできません。
そのため、内装部分に限定した改造となります。
具体例としては、内装部分に遮音材を張り付ける手段があります。製品としては、グラスウールを利用した防音パネルがあるため、内装に利用すると良いでしょう。
尚、防音パネルの効果は、パネルそのものの遮音の効果と、内蔵したグラスウールの吸音効果があります。施工も容易である点もメリットです。

床は二重床が効果的です。
床を二重にすれば、振動の伝わりを抑制できるため、固体音を抑える点で効果的です。
ただし、床を二重にした場合には、床下の空間が裏目に出る場合があります。これは「太鼓現象」と言われる現象が発生し得るからです。抑えるためには、床材に隙間を開けるなどの処置が必要です。
また、床材にも遮音性能の高いタイプがあります。防音効果を高めるには、遮音性の高い床材を選ぶべきでしょう。

窓もサッシ枠が共用部分のため、防音の加工はできません。
しかし、内窓の設置は専有部分のため、設置が可能です。
サッシに内窓を設置すれば遮音性能が上がります。これは、外側の窓で音を減衰させ、内窓で更に減衰させられるからです。
また、内側のガラスに防音性の高いガラスを入れれば、効果は更に防音効果は高くなります。
尚、外窓であっても窓ガラスを交換できる場合があります。ただし、管理組合への確認が必要です。

ドア

マンションの場合には玄関ドアの他にも、間仕切りのドアの防音化が挙げられます。
具体的な手段としては、ドアに貼り付ける防音用のシート材や、隙間部分に取り付けるゴム材などが挙げられます。また、防音用のカーテンなども効果的です。
尚、マンションの玄関ドアの外側は共用部分です。玄関ドアを防音タイプに交換すれば高い効果を狙えるのですが、共用部分のため、管理組合の許可が必要となります。

 

マンションの防音工事における注意事項

マンションの防音工事にも注意が必要です。
ここでは、工事を行う際の注意事項を取り上げます。

工事は専有部分に限定される

マンションは区分所有法により共有部分と専有部分に分けられます。
この内、住人が加工可能な箇所は専有部分に限定されるため注意が必要です。
特に注意が必要な箇所は玄関ドアと窓サッシ、そしてコンクリート躯体でしょう。
玄関ドアはドアの外側が共有部分で内側が専有部分のため、加工が可能なの部分ドアの内側に限定されます。
また、窓も外観に触れるため共有部分です。コンクリート躯体も共有部分のため、勝手な加工はできません。
防音工事では、防音素材を壁や床に埋め込む方が良い場合がありますが、共有部分に干渉しないように注意をしましょう。

管理規約の確認が必要

マンションの規定は区分所有法だけではありません。管理規約を独自に決めているため、確認が必要です。
管理規約では使用可能な素材と不可とする素材を決めているケースがあります。また、加工が可能な範囲を決めている場合があります。
ただ、管理規約の通りに作る場合であっても、細かい部分の干渉もありえます。工事の前には管理組合に確認を取る方が確実です。

近隣住民への配慮・工事の説明

防音工事お規模が大きくなると、工事の騒音を発生するケースがあったり、通路を塞いでしまう場合があったりします。そのような状態は近隣住民に迷惑を掛けてしまいます。
例えば、工事に電動工具を使えば、大きな騒音が発生するため迷惑です。
ですから、工事にあたっては近隣住民への配慮が必要です。工事をはじめる前に、工事の内容や工期を説明すると良いでしょう。
尚、挨拶をしておかない場合には、工事後の近隣との関係にも影響が出ます。礼儀の意味でも挨拶は欠かせません。

 

まとめ

マンションの防音対策について取り上げました。
騒音の種類や対策についてイメージができたことでしょう。また、これから防音を具体的に考えたい人の参考にもなったことと思います。
防音は生活環境にとって非常に重要な要因です。また、プライバシーの保護の意味でも欠かせません。マンションの工事は専有部分に限定されるなどの規制がありますが、快適性の向上のためにも検討を推奨します。

なお、マンションのリフォーム・リノベーションに関するご依頼は「ビルディングデザイン」がおすすめです。
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