• 内装工事

ビルの美装工事が分かる!必要な理由から業者選びまで解説

企業にとって自社ビルはランドマークとも言える建物です。
自社ビルは企業のカラーや強みの表現にも役立ちますし、インパクトを見る人に与えます。また、事業内容を象徴させることもできるでしょう。
しかし、オフィスビルをシンボルや広告宣伝に活用するためには、ビルの「美観」が非常に大切になります。
そして、ビルの美観を左右する工事が「美装工事」です。
ここでは美装工事を取り上げて、工事の内容から業者選びのポイントまで紹介します。

 

目次

・1.美装工事とはどんな工事か

・2.オフィスビルに美装工事が必要な理由

・3.ビルの美装工事の内容

・4.業者選びのポイント

・5.まとめ

 

美装工事とはどんな工事か

まずは美装工事とはどのような工事であるかを解説します。

美装工事とは

美装工事とは竣工清掃工事とも言われます。
ビルを建設した後は必ずしもきれいに仕上がるとは限りません。ホコリが溜まっていたり汚れていたりするケースが少なくないのです。油のような簡単には落ちない汚れが着いているケースもあります。
美装工事は、ビル竣工後のそのように汚れた状態から付着した汚れを徹底的に落として、顧客に引き渡せる状態にする工事です。
尚、ビルは仕上がり具合によっては顧客からクレームが出るかも知れません。美装工事はそのようなクレームを防ぐ「最後の砦」とも言えるのです。

工事の範囲について

美装工事の工事範囲はビル全体です。ビルの内装部分だけでなく外装も含まれます。
ビルは外装も内装も、工事によって汚れが出ます。外装であればホコリが付着しますし、油も付くかも知れません。内装も同じで、部材を切断した際に出た削りクズや、施工には油なども着くでしょう。
また、窓のように汚れが目立つ部分もあります。ガラスは汚れると曇りますし、サッシ枠が汚れると光沢が落ちるからです。
美装工事はこのように竣工後のビル全体を掃除します。全体の隅々まできれいにするため、ビル全体が立派になるのです。

清掃と違う点

美装工事は一般の掃除と混同されがちですが、別物と考えるべきです。
これは対応する汚れのレベルが違うためです。
一般の掃除ではホコリなどは取れるでしょうが、美装工事は吹付けの汚れや接着剤の汚れにまで対応します。そして、最後の段階では床にワックスを掛けるなど、非常に高いレベルで美しくしてくれるのです。
尚、美装工事はハウスクリーニングと混同されるケースもありますが、ハウスクリーニングとも分けて捉えるべきでしょう。美装工事はハウスクリーニングでも対応しきれないような特殊な汚れにも対応するからです。

除菌作業などにも対応

美装工事は除菌作業などにも対応します。
近年の新型コロナウィルス感染症の猛威により、ビルにも衛生の対策が求められるようになりました。
しかし、一般では除菌処理に限界があり、徹底的とは言えませんでした。
例えば、床の除菌は広過ぎるため、除菌は意外に困難です。また、壁や窓なども範囲が広過ぎるため、全体を掃除することは簡単ではありません。
しかし、美装工事はそのような除菌作業にも対応します。これによりビル全体が清潔になり、感染症などの発生リスクを抑えられるのです。

オフィスの内装工事には欠かせない

企業がオフィスを新しく借りる場合には内装工事をする場合があります。現状の内装では使いにくいためカスタマイズするのです。
当然ながら、オフィスの内装工事も様々な箇所が汚れます。室内に張るボード類からは切子が出るでしょうし、油汚れなども着くことでしょう。
そのため、オフィスの内装工事にも美装工事は欠かせません。
内装を徹底的にきれいにすれば、従業員にとっても快適になり、効率も上がるのです。また、対外的にも評価が上がります。

修繕工事にも付帯する

ビルの耐用年数は非常に長いのですが、それでも老朽化は進んでしまい、破損する箇所も出ます。また、日に焼けたり、落ちないレベルで汚れが付着したりして、ボロボロにもなります。
そのため、修繕工事は欠かせません。
ところで、修繕工事も大掛かりになれば、工事をした部分は汚れます。部材を切断したりすれば、それだけで汚れてしまうのです。
美装工事はそのような工事にも付帯します。修繕した後の現場をきれいに仕上げるために必要なのです。

 

オフィスビルに美装工事が必要な理由

ここでオフィスビルに美装工事が必要な理由を挙げてみましょう。

美観を良くするため

まず挙げられる点が「美観を良くするため」です。
ビルの美観は非常に大切です。外装の美しさは単に「きれい」と印象づけるだけではなく、権威性にまで及ぶからです。仮にボロボロの汚れたビルに入っているならば、ネガティブな印象しか残りません。権威性も無いため、「安いテナント」といったレッテルを貼られるかも知れないのです。
また、内装も同様で、きれいであれば立派に見えます。
そして、その美観を決めるのが美装工事です。美装工事はビル全体を掃除して美観を良くします。権威性を帯びるレベルまでに掃除をするのです。

労働環境を良くするため

美装工事をオフィスの内装に行えば労働環境が良くなります。
労働環境はオフィスの状態に大きく影響を受けます。狭ければ圧迫感を感じてストレスになりますし、日光が入らなければ気分も暗くなるでしょう。
これは内装の「美しさ」も関係します。オフィスが汚ければ従業員の気分が悪くなり、モチベーションの悪化要因にもなり得ます。しかし、オフィスが美しくあれば気分も良くなり、モチベーションも上がり、業務効率も良くなるのです。
このように、オフィスの美しさは労働環境に影響し、美装工事はそのカギとなるのです。

企業の印象にも繋がる

美装工事は企業の印象にも影響します。
美装工事は建物の外装まで美しくするため、建物そのものに権威性を与えて好印象を持たせるのです。
当然ながら、入っているオフィスビルが立派であれば、企業の印象も変わります。オフィスビルだけでなく、企業の印象も良くなるのです。
尚、ビルは時としてランドマークとして見られるケースもあります。外観は地域住民にも見られるため、仮にボロボロのビルであれば、従業員は肩身の狭い思いをするかも知れません。

来訪者の評価のため

企業の場合、来訪者は時として重要顧客でもあり、事業の浮沈を決めるレベルの話を持って来ます。
企業間で行われる取引には億を超える資金の取引も少なくないからです。
ところで、企業は来訪者に様々な点を見られます。企業の経営の状態や財務などが主なものなのですが、その他にも入居しているビルが見られるケースもあります。つまり、ビルの美しさで評価が違い得るのです。
美装工事はビルを美しくするための工事です。つまり、美装工事によって来訪者の評価を上げ得るのです。

人材募集に有利

美装工事は人材獲得にも有利になります。
これは、オフィスビルの状態によって企業の印象が変わるからです。
美しいビルであれば企業は好印象を得られます。例えば、会社案内などでビルの写真が載せられる場合、ビルが立派であれば印象は良くなるでしょう。
また、オフィスの内部も美しければ「働きやすい印象」を与えます。「この職場で働きたい」と思う人も現れるかも知れません。

 

ビルの美装工事の内容

ここでは美装工事の内容について取り上げます。

床のポリッシャー工事

床のポリッシャー工事は床に付着した汚れを取る工程です。
ポリッシャーは円形のブラシやパッドをモーターで回転させて掃除をする機械です。人力のデッキブラシなどよりも効率良く、きれいに汚れを取り去ります。
工事が終わったばかりのビルの床には、部材を加工した際に出た切子や、機械から飛んだ油などが付着しているケースが多いです。そのような汚れた状態では施主に引き渡すことはできません。
床のポリッシャー工事はこの状態の床を磨き、引き渡すのに十分なレベルまで美しくするのです。

ワックス塗布

ワックス塗布も美装工事の重要な工程です。
オフィスビルの床面は汚れが積もりやすいです。しかも汚れが付着してしまうと、落ちにくくなる場合が少なくありません。
床ワックスはそのような事態を防ぎます。
例えば、雨天時には汚れた靴のままでビルの中に入る人は意外に多いです。そして、そのような泥で汚れた靴は床面を汚します。
しかし、美装工事でワックスを掛けておけば、その様な泥汚れを付着しにくくします。掃除も容易になり、美しい状態を長期間キープできるのです。

サッシ掃除

美装工事はサッシ掃除にも対応します。
窓サッシは汚れが非常に目立ちやすい部分です。油が飛んで落そうとしても、拭き残りが出やすいです。汚れで白く曇ったガラスは見た目が良くありません。
また、サッシのアルミ枠なども汚れが付着すると目立ちやすいです。素材特有の光沢が失われてしまい、汚く見えることでしょう。
尚、サッシ枠に付着した汚れは腐食の原因にもなり得ます。アルミやステンレスは腐食しないと思われがちですが、腐食しない訳ではありません。腐食すると、やはり目立ちます。
美装工事はそのような厄介な汚れにも対応します。普通の掃除では除去が困難な窓サッシの汚れも除くのです。

カーペットの掃除

カーペット部分の掃除も対応します。
工事を行うと様々なクズが飛散しますがカーペットはそれらの飛散した細かいクズに弱く、汚れやすいです。
例えば、電動工具を使うと細かいクズが飛散します。それらはカーペットに付着すると、なかなか取れません。
しかし、美装工事を行えばカーペットもきれいに掃除してくれます。一般の掃除では出来ないレベルの掃除にも対応するのです。

 

業者選びのポイント

次に業者選びのポイントを取り上げます。

コスト

業者選定の最初のポイントは「コスト」です。
複数の業者から相見積もりを取れば、コストの相場が分かるため、適正と思われる価格帯の中から選ぶと良いでしょう。見積もりは明細まで出してもらうと細かい部分を見比べられます。
尚、突出して安い見積もりを出す業者は要注意です。工事の品質が疑われるため、安過ぎる業者は避けるのが無難です。

スピード

工事のスピードも業者選定のポイントの1つです。
スピードについてはビルの階数や広さなどによって、業者の施工の体制によって異なるためケースバイケースですが、早い方が良いでしょう。
特に、オフィスビルの場合はビルの大きさや階数が物件によって異なるため、工期に開きが出る可能性があります。また、テナントの営業にも影響する場合もあるため、確認をしっかりしましょう。

サービスの範囲

サービスの範囲も業者選定のポイントです。
美装工事は基本的には同様のサービス内容になりますが、業者によっては付帯可能なサービスもあります。
また、逆に対応が困難な清掃も業者によってはあるでしょう。
そのため、業者選定にあたってはサービスの範囲を確認するべきでしょう。
ただし、サービスを追加するとコストにも影響する場合があります。費用対効果の検討も忘れてはいけません。

過去の実績

過去の施工実績も業者選定の上で参考になります。
業者によっては過去の施工例の写真をサイトに掲載しているため、選定の材料となるでしょう。
尚、施工例を紹介していることは「仕上がりに自信がある」ことの裏返しです。施工実績を伏せて対応する業者よりも良心的とも言えます。

有資格者の有無

美装工事は掃除が業務のため資格は必要ない…という訳ではありません。美装工事にも関連資格があります。
そのため、「資格の有無」も選定のポイントの1つです。
ところで、美装工事は一般のオフィスビルやマンションだけではありません。病院のような特殊な環境のビルも対応します。そのため、現場に合わせた専門資格もあり、その資格の有無で受注可能な工事も違います。

・ビルクリーニング技能士
・清掃作業監督者
・建築物清掃管理評価資格者
・建築物環境衛生管理技術者
・防除作業監督者
・病院清掃受託責任者

この他にも、関連する工事として電気工事に携わる現場もあれば、危険物を扱う現場もあります。それぞれに対応する資格が必要なため、資格のチェックは大切なのです。

 

まとめ

ビルの美装工事について取り上げました。
建物の工事の最終段階は内装工事と認識していた人は多いと思いことでしょう。しかし、実際の最終段階は美装工事です。その工事の仕上がりでビルの出来栄えが変わるのです。
ビルの美観は、企業であれば企業の印象にまで関係するため、美装工事を決して無視するべきではありません。ビルの工事は美装工事までの計画をしっかり立て、きれいなビルを造りましょう。

なお、オフィス内装工事に関するご依頼は「ビルディングデザイン」がおすすめです。
オフィスデザイン・設計から施工まで自社ですべての内容を承っているので、個別に業者を依頼するよりもコストを抑えれる可能性もありますし手間も省けます。
(ビルディングデザインが手掛ける原状回復サービスの詳細はこちら)