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【2026年最新版】WEBブースおすすめ徹底比較|既製品と造作工事、本当にお得なのはどっち?プロが7社の特徴と消防法の罠まで完全解説

オフィス内装・レイアウト設計に約10年以上携わってきたビルディングデザイン株式会社が、「メーカー既製品」と「LGS・パーティション造作」の両面から、WEB会議ブース選びの正解を一次情報ベースで解説します。

カタログには載らない“現場のリアル”までお届けします。

 

目次

・1.はじめに:なぜ今、オフィスの「WEBブース」選びで失敗する企業が後を絶たないのか?

・2.【徹底比較】「メーカー既製品」vs「LGS(軽量鉄骨)壁造作」vs「スチールパーティション造作」

・3.国内主要オフィス家具メーカー7社のWEBブース特徴・タイプ徹底解説

・4.知らないと大損する!WEBブース設置時の5つの落とし穴と注意点

・5.失敗を回避!WEBブース導入によって得られる3つの本質的メリット

・6.なぜ「ビルディングデザイン株式会社」なら、あらゆる選択肢から最適な提案ができるのか?

・7.WEBブース導入に関するよくある質問(FAQ)

・8.まとめ:WEBブース選びは「製品比較」ではなく「空間設計」で決まる

 

1. はじめに:なぜ今、オフィスの「WEBブース」選びで失敗する企業が後を絶たないのか?

コロナ禍を経て、Web会議はもはや「特別な業務」ではなく「日常業務」になりました。ところが、多くのオフィスの物理的なレイアウトは、対面での会議とデスクワークを前提に設計された“ひと昔前”のまま止まっています。この「働き方の変化」と「空間設計の遅れ」のギャップこそが、今、総務・施設管理担当者を悩ませる最大の火種です。

具体的にどのような問題が起きているのか。まず挙げられるのが騒音問題です。フリーアドレスの島型デスクで一人がWeb会議を始めると、その声が半径数メートルに響き渡り、周囲の集中を根こそぎ奪います。逆に、周囲のキーボードの打鍵音や雑談が、相手先のスピーカーに筒抜けになり、「御社、騒がしいですね」と取引先に思われてしまうケースも少なくありません。次に深刻なのが「会議室難民」の発生です。本来は4人以上の対面会議で使うべき会議室を、たった一人のWeb会議のために占有してしまう。結果、予約表は常に満杯となり、本当に必要な打ち合わせができない——こうした光景は、今や規模を問わず多くのオフィスで日常化しています。

そこで解決策として一気に普及したのが「WEBブース(Web会議ブース、個室ブース、フォンブース)」です。しかし、ここで新たな“失敗”が生まれています。「とりあえず有名メーカーの既製品を買えばいい」と安易に判断し、後から想定外のコストや不便さに直面するというパターンです。例えば、本体価格だけを見て発注したものの、搬入経路の問題で階段荷揚げとなり数十万円の追加費用が発生した。あるいは、消防法の届出が必要と後から判明し、スケジュールが大幅に遅延した。さらには、夏場にブース内がサウナ状態になり、社員が使ってくれない——。これらはすべて、私たちが施工現場で実際に立ち会ってきた“よくある失敗”です。

WEBブースを作る方法は、実は既製品の購入だけではありません。「メーカー既製品を置く」「LGS(軽量鉄骨)で壁を造作する」「スチールパーティションで造作する」という、大きく3つの選択肢が存在します。そして、どれが最適かは、オフィスの規模、ビルの契約条件(特にB工事の縛り)、予算、そして「将来的に移転するかどうか」によって全く変わってきます。

この記事では、オフィス施工会社である私たちビルディングデザイン株式会社が、メーカー7社の製品特徴から、造作工事との比較、そしてカタログには決して書かれない消防法・空調・搬入の“落とし穴”まで、余すことなく解説します。読み終える頃には、あなたは「自社にとって本当にコストパフォーマンスの高い選択肢」を、確信を持って判断できるようになっているはずです。無駄なコストを1円たりとも支払わないために、ぜひ最後までお付き合いください。

 

2. 【徹底比較】「メーカー既製品」vs「LGS(軽量鉄骨)壁造作」vs「スチールパーティション造作」

WEBブースを実現する手段は一つではありません。ここでは3つのアプローチを、施工会社の視点から徹底的に比較します。まずは全体像を一覧表で掴んでください。

3つのアプローチ比較マトリクス

比較項目 メーカー既製品(家具タイプ) LGS(軽量鉄骨)壁造作 スチールパーティション造作
初期コスト △ 割高(本体+設置費) ◯ 面積次第で抑制可能 ◎ バランス良好
防音性(遮音性能) ◯ Dr-30〜35相当が主流 ◎ 仕様次第で最高水準 ◯ 中〜高水準
デザインの自由度 △ 製品ラインに依存 ◎ 内装と完全一体化 ◯ パネル色・ガラスで調整可
将来の移転時の再利用性 ◎ 解体して持ち運び可能 × 原則、解体・廃棄 △ 一部再利用の余地あり
工期 ◎ 最短即日〜数日 △ 1〜2週間程度 ◯ 数日〜1週間程度
空調(エアコン) △ 換気ファンのみが大半 ◎ 空調吹出口を直接施工可 △ 別途対応が必要
B工事リスク ◯ 比較的小さい × 高騰リスク大 △ 内容により変動

※防音性の「Dr値」とは、日本産業規格(JIS)で定められた遮音等級のこと。数値が大きいほど音を通しにくく、Dr-30で「大きな声は聞こえるが小声は聞こえにくい」、Dr-35で「大きな声もほとんど気にならない」レベルが目安です。

この表を踏まえ、それぞれのアプローチが「どんな企業に向いているのか」を、背景にある理由とともに深掘りしていきます。

アプローチ①:メーカー既製品(家具タイプ)

オカムラの「TELECUBE」やコクヨの「WORKPOD」に代表される、いわゆる“箱を置くだけ”のタイプです。最大の魅力は、なんといっても「移転時の再利用性(資産性)」にあります。

これは施工現場でしばしば軽視されがちな、しかし極めて重要なポイントです。例えば、賃貸オフィスの契約更新のタイミングで移転を検討する企業は珍しくありません。この時、LGSで造作した壁は解体・廃棄するしかなく、投資した費用はゼロになります。一方、家具タイプのWEBブースは「什器(動産)」として扱われるため、分解して新オフィスへ運び、再度組み立てて使うことができます。つまり、初期投資を次のオフィスへ“持ち越せる”のです。3年〜5年程度での移転を視野に入れている成長企業にとって、この再利用性は大きなアドバンテージになります。

ただし、デメリットもあります。それは初期コストが割高になりやすい点です。1人用の既製品でも本体価格はおおむね40万円〜60万円台、これに設置費・運送費・養生費が上乗せされます。具体的には、1人用ブース1台を導入する場合でも、諸経費込みで50万円〜70万円程度を見込む必要があります。「思ったより高い」と感じる担当者が多いのは、この付帯費用が見積もり段階で見えにくいためです。

アプローチ②:LGS(軽量鉄骨)壁造作

LGS(Light Gauge Steel=軽量鉄骨下地)で壁を組み、石膏ボードを張って造作する、本格的な内装工事のアプローチです。この手法の真価は「オフィスへの完全な一体化」にあります。

例えば、既存オフィスの壁紙(クロス)と同じものをブースの壁にも張れば、あたかも最初からそこに部屋があったかのように、空間に溶け込ませることができます。既製品の“後付け感”が一切出ないのです。さらに施工会社の視点で強調したいのが、エアコン(空調)を直接引き込めるという決定的なメリットです。後述しますが、既製品の最大の弱点は「換気ファンしかなく、夏場に暑くなる」こと。LGS造作なら、オフィスの空調ダクトから吹き出し口を分岐させ、ブース内に涼しい風を直接送り込めます。長時間の集中作業やWeb会議において、この快適性の差は歴然です。

一方で、プロとして必ず警告しておかなければならないのが「B工事による費用高騰リスク」です。LGS造作は、ビルの躯体や天井、空調・消防設備に手を加えることが多く、その多くはビルオーナーが指定する業者(B工事)でしか施工できません。B工事は競争原理が働かないため、同じ工事でも相見積もりの1.5〜2倍の金額を提示されることも珍しくありません。「造作は安いはず」と思い込んで進めた結果、B工事の見積もりで既製品より高くついた——これは私たちが最も多く目にする失敗パターンの一つです。

アプローチ③:スチールパーティション造作

スチール製のパネルで間仕切りを構成する造作手法です。LGSと既製品の“中間”に位置づけられ、コストと工期、防音性のバランスに優れるのが特徴です。

具体的には、LGSのように石膏ボードを張って仕上げる湿式に近い工程が不要な分、工期を短縮できます。パネルを組み立てていく乾式工法が中心のため、営業を止められない稼働中のオフィスでも施工しやすいのが利点です。また、ガラスパネルを組み合わせれば採光と開放感を確保しつつ、一定の遮音性(Dr-30〜35相当)を担保できます。「LGSほどの一体感は不要だが、既製品の後付け感は避けたい」「複数人用の会議スペースを、そこそこの防音性で早く作りたい」といったニーズにフィットします。

ビルディングデザインだからできる「ハイブリッド提案」

ここまで読んで、「結局どれがいいのか、自社では判断できない」と感じた方も多いはずです。それは当然のことで、最適解はオフィスごとに異なるからです。

私たちビルディングデザイン株式会社の強みは、メーカー既製品の販売と、LGS・スチールパーティションの自社施工の両方を手掛けている点にあります。だからこそ、まずビル側のB工事条件を事前に確認し、「この物件はB工事が高騰するから既製品が有利」「この物件はB工事の縛りが緩いのでLGS造作で一体化した方が長期的に得」といった、中立的な立場でのハイブリッド提案が可能です。例えば「エントランス付近の見せたいエリアはLGSで一体化し、バックオフィスは既製品で機動的に」といった組み合わせも、ワンストップでご提案できます。片方しか扱えない業者では、どうしても「自社の売りたいもの」に誘導されがちです。私たちは、あなたの予算とビルの条件を天秤にかけ、本当にお得な選択肢を一緒に見極めます。

 

3. 国内主要オフィス家具メーカー7社のWEBブース特徴・タイプ徹底解説

ここからは、既製品を選ぶ場合に押さえておきたい主要7社を、「どんなオフィスに合うか」というプロの選定眼で解説します。単なるスペックの羅列ではなく、実際に多数の製品を扱ってきた立場から、各社の“キャラクター”をお伝えします。

① コクヨ(KOKUYO)|万人に勧めやすい国内シェアの安心感

代表製品は「WORKPOD(ワークポッド)」シリーズ。1人用の「1on1タイプ」から、複数人用まで幅広くラインナップし、可動式ブース「WORKPOD FLEX」など用途に応じた選択肢が揃っています。

コクヨのWORKPODの特徴は、強化合わせガラスを大きく確保した開放的なデザインにあります。遮音性を保ちつつも壁を薄くしているため、閉塞感が少なく「圧迫感が苦手」という利用者からも好評です。さらに換気にもこだわりがあり、人感センサーで自動起動する機械給気方式を採用。ブース内部は計算上、約40秒ごとに空気が入れ替わる設計で、操作不要で常に換気された状態を保てます。照明も入退室に連動するため、消し忘れの心配もありません。「初めてWEBブースを導入する」「無難で失敗のない一台が欲しい」という企業には、まずコクヨをおすすめします。国内シェアが高く、メンテナンスや部材供給の安心感も抜群です。

② オカムラ(OKAMURA)|遮音クオリティと“涼しさ”で選ぶなら

代表製品は「TELECUBE(テレキューブ)by OKAMURA」。ブイキューブ社との協業ブランドとして高い知名度を誇ります。

TELECUBEは遮音材と吸音材を巧みに組み合わせた防音設計が秀逸で、外部の音を遮断すると同時にブース内の反響も抑え、クリアな音環境を実現します。ラインナップは1人用(約1200W×1100D×2300H mm)、2人用、4人用と幅広く、本体デザインもスタンダードタイプとクリアタイプから選べます。特筆すべきは、天井設置タイプの専用クーラーを備えたモデルが存在する点。後述する「夏場のサウナ問題」を製品側で解決しにいっている数少ない既製品で、空調面の快適性を重視するなら第一候補になります。人間工学に基づいたオカムラ製タスクチェアとの親和性も高く、長時間の作業を前提とする研究職・エンジニア系のオフィスとも好相性です。

③ イトーキ(ITOKI)|床なし構造とウェルビーイング視点]

代表製品は「ADDCELL(アドセル)」シリーズ。イトーキ独自のウェルビーイング(働く人の心身の健康)思想が色濃く反映されています。

アドセル最大の特徴は、「床のない構造」です。個室ブースでありながら床パネルを持たないため、オフィスの既存の床をそのまま活かせ、段差が生じません。これにより空間の“分断感”がなくなり、車椅子利用者やキャリーの出入りもスムーズ。バリアフリーやインクルーシブなオフィスづくりを志向する企業に強く支持されています。調光・調色が可能なダウンライトを標準装備し、換気ファンとともに人感センサーで自動制御されます。さらに、最大6名まで利用できる六角形の大型モデル「ADDCELL Hexa(アドセルヘキサ)」もラインナップ。「洗練されたカラーリングで、チームの一体感を高める空間を作りたい」というデザイン感度の高い企業にフィットします。

④ ナイキ(NAIKI)|コストパフォーマンスと堅牢性のバランス

オフィス家具の総合メーカーとして、デスク・チェアから収納まで幅広く手掛けるナイキ。個室ブース・フォンブース分野でも、「堅牢な作り」と「手頃な価格」のバランスで存在感を放ちます。

ナイキの製品は、良い意味で“派手さ”を追わず、実務に必要な機能を過不足なく備えた質実剛健な設計が身上です。大手3社(コクヨ・オカムラ・イトーキ)のブランド力までは不要だが、造りのしっかりした信頼できる国産ブースを、なるべく予算を抑えて導入したい——そんな「実利重視の中堅企業」に適した選択肢と言えます。デスクやチェアもナイキで揃えれば、什器全体のトーンを統一しつつコストを最適化できるのも利点です。

⑤ 井上金庫(GOOD SELECTION)|圧倒的な低価格で中小企業の味方

井上金庫販売のプライベートブランド「GOOD SELECTION」は、大手メーカーにない機動力と、品質と価格のバリューを両立した商品展開で知られます。

最大の武器は、なんといっても価格競争力です。大手メーカーの既製品が初期費用で50万円を超えるなか、GOOD SELECTIONは同等クラスの機能を、より導入しやすい価格帯で提供するラインを持っています。「まずは1台、費用を抑えて試してみたい」という中小企業やスタートアップにとって、最初の一歩を踏み出しやすい存在です。「予算が最優先」「まずコストを抑えて効果を検証したい」という企業には、GOOD SELECTIONを軸に検討することをおすすめします。

⑥ イナバ(稲葉製作所)|物置で培った堅牢性と遮音技術の応用

「100人乗っても大丈夫」の物置で知られる稲葉製作所。そのグループのイナバインターナショナルが展開する個室ブースが「BizBreak(ビズブレイク)」です。

BizBreakの魅力は、ガレージや収納空間づくりで培った圧倒的な堅牢性と、周囲の音漏れ問題を解決する遮音技術の融合にあります。加えて、ポルシェやフェラーリを手掛けた著名デザイナーが監修したモデルもあり、高級感のあるデザイン性とリーズナブルな価格を両立している点が特徴です。3名用「モンジュ」など複数人用のバリエーションも揃います。「頑丈さと質感を重視しつつ、コストも抑えたい」という、堅実さとデザインの両取りを狙う企業に響くブランドです。

⑦ ロータス(LOTUS)|柔軟なカスタマイズとデザインコンシャス

建材・内装分野で存在感を持つロータスは、柔軟なカスタマイズ性とデザインコンシャス(デザイン重視)なアプローチを特徴とします。

規格品をそのまま置くのではなく、オフィスのコンセプトやブランドイメージに合わせて、素材・色・仕様を細かく調整したい——そうした要望に応えられる懐の深さがロータスの強みです。「他社と同じ既製品では物足りない」「空間全体のデザインにこだわり抜きたい」というブランディング意識の高い企業や、デザイン事務所・クリエイティブ系オフィスにとって、有力な候補となります。既製品と造作の“中間”のような柔軟な提案を求める場合にも適しています。

このように、7社それぞれに明確な個性があります。「有名だから」ではなく、自社のオフィスの性格・予算・重視ポイントに合わせて選ぶことが、後悔しないための第一歩です。

 

4. 知らないと大損する!WEBブース設置時の5つの落とし穴と注意点

ここが、この記事で最もお伝えしたい“プロの一次情報”です。カタログには決して書かれない、購入・施工後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しがちな5つの盲点を、実務レベルで解説します。

落とし穴①:【消防設備と追加費用】既製品でも“申請”は避けられないケースが大半

「家具だから消防法は関係ない」——これは大きな誤解です。消防法上、天井と壁で囲まれた個室ブースは「居室」とみなされることがあり、その場合、ブース内にも感知器(火災報知器)やスプリンクラーヘッド、非常放送スピーカーの設置・変更が求められます。

例えば、既存オフィスのスプリンクラー配管を分岐させてブース内にヘッドを増設する工事が必要になれば、数十万円単位の追加費用が一気に発生します。確かに、床面積6㎡以下・天井と壁が不燃材料・外部から内部の火災を目視確認できるなどの一定条件を満たせば、感知器やスプリンクラーの設置が免除される「特例」も存在します。しかし、この特例を受けるにも管轄の消防署への特例申請(届出)が必要で、書類の作成や図面の準備が伴います。「置くだけ」と思っていた既製品でも、実際にはこの申請作業が発生するのが実態です。ここを事前に読めるかどうかが、スケジュールと予算を守る分かれ目になります。

落とし穴②:【意外と高い設置・搬入費用】製品代の“外側”に潜むコスト

見積もりで見落とされがちなのが、製品代金以外のコストです。具体的には、施工費・運送費・養生費が上乗せされます。そして最も恐ろしいのが搬入経路の問題です。

WEBブースの多くは、パネルが大型かつ重量物です。ここでエレベーター(EV)のサイズと天井高(クリアランス)が基準を満たしていないと、パネルが載らず階段で人力荷揚げするしかなくなります。例えば、9階のオフィスに大型ブースを階段で運び上げる——想像しただけでコストが跳ね上がるのがお分かりでしょう。実際、搬入経路の問題だけで数万円〜十数万円の追加費用が発生することは珍しくありません。発注前に、必ず搬入経路(EVの内寸・扉幅・搬入時間帯の制約)を実測・確認することが、コスト爆発を防ぐ鉄則です。

落とし穴③:【防音性の罠と非常放送】「完全防音」は実は“できない”

「WEBブース=完全防音」と期待して導入すると、必ず裏切られます。理由は2つあります。

第一に、消防法上、ビル側の非常放送スピーカーの音がブース内でも聞こえるように設計する必要があるためです。火災時に「避難してください」という放送が聞こえなければ命に関わるため、あえて100%の遮音にはしていない(できない)のです。第二に、これは物理現象の問題ですが、オフィスが静かすぎると、かえってブース内の会話が外に漏れて聞こえてしまうという逆説があります。周囲に適度な環境音(BGMや空調音、人の気配)があれば会話はマスキングされますが、シーンと静まり返った空間では、ブースからの音が相対的に目立ってしまうのです。

だからこそ、設置場所(レイアウト)の工夫が必須です。例えば、来客の耳に入りやすい静かな役員フロアの真横ではなく、ある程度ざわつきのある執務エリアの一角に置く、といった配慮が効いてきます。この“音のマスキング”を計算したレイアウト設計は、施工会社ならではのノウハウです。

落とし穴④:【空調・換気と室温問題】夏場の“サウナ化”を防げるか

最も利用率を左右するのが、この空調問題です。ほとんどの既製品には「換気ファン」しか付いておらず、エアコン(冷房)は付いていません。換気ファンは空気を入れ替えるだけで、温度を下げる機能はありません。

結果、密閉空間に人が入り、PCが発熱し、照明が熱を持つと、夏場のブース内は容易にサウナ状態になります。「暑くて使えない」と社員から敬遠され、せっかくの投資が無駄になる——これが典型的な失敗です。対策としては、ブースをオフィスの空調吹き出し口の“近く”に配置することが極めて重要になります。既製品の設置場所は、デザインだけでなく空調ダクトとの距離で決めるべきなのです。加えて、卓上扇風機(USB扇風機など)の常備も現実的な対策になります。そして根本解決を求めるなら、LGS造作でエアコンを直接引き込む方法が最も確実です。ここでも、既製品と造作の使い分けが効いてきます。

落とし穴⑤:【床や天井の荷重・傷対策】ビルの耐荷重と原状回復リスク

WEBブースは重量物です。特に複数人用や堅牢なモデルは相応の重さがあり、ビルの床の耐荷重(一般的なオフィスビルで300〜500kg/㎡が目安)を超えないか、事前確認が必要です。特に、キャビネットや書棚が集中しているエリアの近くに設置する場合は、荷重の集中に注意しなければなりません。

また、賃貸オフィスで見落とされがちなのが退去時の原状回復リスクです。重量物を長期間置くことでタイルカーペットに跡が残ったり、天井の設備に手を加えていた場合は復旧費用が発生したりします。設置時にはカーペットを保護する敷板を使う、造作の場合は原状回復の範囲を契約時に明確にしておく——こうした“出口”まで見据えた計画が、トータルコストを左右します。

 

5. 失敗を回避!WEBブース導入によって得られる3つの本質的メリット

ここまで注意点を厳しくお伝えしてきましたが、それでもWEBブースの導入価値は非常に高いものです。落とし穴を回避したうえで得られる、3つの本質的なメリットを整理します。

メリット①:【デザイン性】無機質なオフィスの“アイキャッチ”になる

近年のWEBブースは、単なる機能什器ではなくインテリアの主役級に進化しています。例えば、インダストリアル調のオフィスに馴染むマットブラックのフレーム、木目を効かせたナチュラルテイスト、ビビッドなアクセントカラーなど、選択肢は豊富です。殺風景になりがちな執務スペースに一台置くだけで、空間に彩りとリズムが生まれ、来客に対するブランディング上のアイキャッチとしても機能します。「働きやすそうな会社だ」という第一印象は、採用活動にもプラスに働きます。

メリット②:【既存オフィスへの適応力】置くだけで機能がアップデートされる

大規模なリノベーションや移転には、多額の費用と長い準備期間、そして業務停止のリスクが伴います。その点、既製品のWEBブースは「空きスペースにポンと置くだけ」で、オフィスの機能を即座にアップデートできます。例えば、使われていなかったフロアの隅や、廃止した固定席の跡地に設置すれば、デッドスペースが一瞬で“稼働する会議スペース”に変わります。事業のフェーズや人員の増減に合わせて、機動的にレイアウトを変えられる柔軟性は、変化の速い時代に大きな武器となります。

メリット③:【オールインワンの即戦力】必要な機能が最初から揃っている

既製品のWEBブースは、電源コンセント、LED照明、デスク(作業天板)、換気扇、モデルによってはUSBポートやモニターアーム対応まで、必要な機能が最初からパッケージ化されています。自分でデスクを買い、配線を引き、照明を用意して……という手間が一切不要で、設置したその日から“即戦力”として使えます。この「考えなくていい」手軽さは、多忙な総務・施設管理担当者にとって、目に見えない大きな価値です。

 

6. なぜ「ビルディングデザイン株式会社」なら、あらゆる選択肢から最適な提案ができるのか?

 

ここまで読んでいただいた方には、WEBブース選びが「単なる製品選び」ではなく「オフィス全体を見渡した設計判断」であることが伝わったかと思います。だからこそ、パートナー選びが結果を大きく左右します。

私たちビルディングデザイン株式会社が、他社にない提案力を持つ理由は、大きく4つあります。

第一に、オフィス移転・レイアウト変更・内装工事の圧倒的な実績です。私たちは日々、実際の施工現場に立ち会い、この記事で述べた「消防法の申請」「搬入経路の壁」「夏場のサウナ問題」「B工事の高騰」といった課題を、一つひとつ解決してきました。机上の知識ではなく、現場で鍛えられた一次情報が、私たちの提案の土台です。

第二に、本記事で紹介した7社(コクヨ、オカムラ、イトーキ、ナイキ、井上金庫、イナバ、ロータス)すべてのメーカー品を取り扱い可能なことです。特定メーカーの代理店ではないため、「売りたい製品」ではなく「あなたに最適な製品」を、フラットな視点で選定できます。

第三に、既製品の販売だけでなく、LGS・スチールパーティションによる自社施工のノウハウを持っていることです。既製品しか扱えない業者、あるいは造作しかできない業者とは違い、私たちは予算とビルの条件(B工事リスクなど)を天秤にかけたうえで、中立かつ最もコストパフォーマンスの高いハイブリッド提案ができます。

第四に、ワンストップ対応による中間マージンのカットです。設置位置の検証(空調との距離・消防法・避難動線)から、既存オフィスのレイアウト変更まで、すべてを自社で完結できます。複数の業者を介さない分、余計なマージンが乗らず、トータルコストを抑えられます。

例えば、30人規模のオフィスにWEBブースを2台導入するケースを考えてみましょう。単に空いている場所に2台置くのではなく、私たちは「執務エリアの動線を妨げず、かつ空調吹き出し口に近く、周囲のざわつきで会話がマスキングされる位置」を計算してレイアウトします。さらに、そのビルのB工事条件を確認し、「2台とも既製品が得か」「1台はLGS造作で会議室化した方が長期的に有利か」まで踏み込んで検証します。この“空間全体を最適化する視点”こそが、私たちの最大の価値です。

WEBブース選びで少しでも迷ったら、まずはお気軽にご相談ください。あなたのオフィスの条件をお聞きすれば、無駄なコストを抑えた最適解を、具体的な数字とともにご提案します。

 

7. WEBブース導入に関するよくある質問(FAQ)

最後に、検討段階でよく寄せられる質問にお答えします。

Q1. 消防法の手続きは、誰がやってくれるのですか?

A. 多くの場合、販売・施工を担当する会社(当社のような専門業者)が代行・サポートします。感知器やスプリンクラーの増設が必要か、あるいは特例申請で免除を受けられるかの判断、管轄消防署への届出書類の作成まで、専門知識が求められる領域です。導入を丸投げできる業者を選べば、担当者の負担は大きく軽減されます。逆に、この部分を「お客様側でお願いします」とする業者には注意が必要です。

Q2. 1人用ブースの電気代は、どのくらいかかりますか?

A. 1人用ブースに搭載されるのは主にLED照明と換気ファンで、いずれも消費電力は小さいものです。合計しても数十W程度が一般的で、1日中稼働させても電気代は1台あたり月数百円程度に収まるケースがほとんどです。人感センサーで不在時は自動的にオフになる製品なら、さらに無駄な消費を抑えられます。空調(エアコン)付きの上位モデルはこれより高くなりますが、それでも過度に心配する必要はありません。

Q3. レンタル・サブスクと、購入・造作では、どちらがお得ですか?

A. 利用期間で判断するのが基本です。数ヶ月〜1年程度の短期利用や、「まず効果を試したい」段階では、初期投資が不要なレンタル・サブスクが合理的です。一方、3年以上の長期利用を前提とするなら、月額を払い続けるより購入または造作の方が総額で安くなるのが一般的です。特に、移転の予定がなくオフィスに定着させたい場合は造作、将来の移転で再利用したい場合は購入(家具タイプ)と、出口戦略に合わせて選ぶのが賢明です。

Q4. 導入に使える助成金や補助金はありますか?

A. 時期や自治体、企業規模によって、働き方改革やテレワーク環境整備に関連した助成金・補助金が利用できる可能性があります。ただし、こうした制度は公募期間や要件が頻繁に変わるため、必ず最新情報を管轄の窓口や専門家に確認することが重要です。当社でも、導入のご相談時に活用可能性のある制度についての情報提供を行っています(制度の適用可否は最終的に各機関の審査によります)。

Q5. 「B工事」と「C工事」の違いは、WEBブース設置にどう影響しますか?

A. これは造作を検討する際の最重要ポイントです。オフィスの内装工事は、費用負担と業者選定の権限によってA工事・B工事・C工事に分かれます。ごく簡単に言えば、B工事はビルオーナーが業者を指定し、費用は借主が負担する工事(空調・消防・電気など建物設備に関わる部分)、C工事は借主が自由に業者を選べる工事(什器設置や軽微な内装)です。WEBブースをLGSで造作し、空調や消防設備に手を加える場合、その部分はB工事に該当することが多く、ビル指定業者の言い値になりやすいため費用が高騰しがちです。一方、既製品を置くだけならC工事の範囲で収まることが多く、コストを抑えやすくなります。契約しているビルのB工事・C工事の区分を事前に把握することが、造作か既製品かを判断する決定的な材料になります。当社では、この区分の確認からお手伝いしています。

8.まとめ:WEBブース選びは「製品比較」ではなく「空間設計」で決まる

WEB会議ブースの導入は、単に人気の既製品を買えば成功するものではありません。「既製品を置く」「LGSで造作する」「パーティションで造作する」という3つの選択肢を、自社の予算・ビルの条件(B工事)・移転予定・空調環境に照らして最適化する——この視点こそが、無駄なコストを防ぎ、社員に本当に使われるブースを実現する鍵です。

そして、消防法の申請、搬入経路の確認、防音のマスキング設計、夏場の空調対策といった“落とし穴”は、いずれも施工現場を知る専門家でなければ先回りできないものばかりです。

ビルディングデザイン株式会社は、メーカー7社の既製品と自社施工の両方を扱える中立の立場から、あなたのオフィスにとっての最適解を、具体的な数字とレイアウトでご提案します。WEBブースの導入をご検討中でしたら、ぜひ一度ご相談ください。

参考・出典