オフィス床材のおすすめは?ポイントや選び方・人気のメーカーを解説
オフィス空間を快適なものにするためには、オフィス家具だけでなく、床材にも注目する必要があります。
オフィス空間に与える印象を変化させ、防音性や遮音性に優れた機能的な床材があります。
そんなオフィス床材にはどのようなものがあるのかわからない方も多いことでしょう。
そこで今回の記事では、オフィス床材の選び方や種類などについて詳しく解説していきます。
目次
オフィス床材の選び方と種類のポイント
オフィス床材は、空間のイメージや快適性に影響を与える重要な要素です。
床材の選び方ひとつでその影響も大きいものとなってしまいます。
さらに目的に応じた床材の種類を選択することも重要となってきます。
そこで、オフィス床材の選び方と種類のポイントとして、
- オフィス床材選びの必要性と重要性
- オフィス環境への床材の影響
- 利用シーンに応じた床材選びのポイント
上記について詳しく解説していきます。
オフィス床材選びの必要性と重要性
オフィスの床材選びはオフィス環境において重要性の高い役割を果たします。
従業員のモチベーションや働き方への影響や、企業のブランドイメージにも影響与えるものとなってきます。
特にオフィス床材の選択で重要となってくるのが、色、素材、デザイン、種類です。
色は心理的な影響を与える面があり、従業員のモチベーションや企業イメージに直接影響してくる部分です。
色の効果を正しく理解して、空間ごとに適した色のものを選択する必要があります。
素材については、オフィスでの快適性や業務効率に影響を与える面が存在します。
遮音性や防音性に優れた素材であったり、部分交換が可能な素材であったり、コストとのバランスを考慮しながら選択する必要があります。
さらにデザインや種類も重要な要素です。
床材のデザインや種類も色と同様にオフィス環境やブランドイメージに影響します。
デザイン性の高さは、来訪者が見たときの企業イメージに直接つながってきます。
このようにオフィス床材はオフィスのさまざまな部分に影響を与える重要性が高く、必要なものであるといえます。
オフィス環境への床材の影響
オフィス床材はオフィス環境に大きな影響を与えるものです。
オフィス床材を適切なものとクッション性のある素材を選択することによって、長時間の立ち仕事などの足への負担を軽減させる効果が期待できます。
遮音性や防音性の高い素材であれば、人の足音や上階の人が歩く足音などを軽減し、集中力の向上につながります。
また、メンテナンスが容易に行える床材であれば、メンテンナス費用や手間の削減、健康的な環境を維持できます。
このようにオフィス環境に与える影響は大きく、適切な床材を設置することで、従業員の業務効率化、コスト削減により生産性の向上につながっていくことでしょう。
利用シーンに応じた床材選びのポイント
オフィスの床材選びは、利用シーンに応じたものを選択する必要があります。
例えば、従業員など人の出入りが多くよく歩く場所に、耐久性のあまりない素材を選択しては、交換やメンテナンス費用が多くかかってしまいます。
そのような間違った選択をしないように、それぞれの利用シーンに応じた床材選びのポイントを紹介します。
- 事務スペース
事務スペースは主に事務作業など集中してデスクワークを行う場所です。
そのため、オフィス床材には遮音性が高いものが求められます。
さらにシンプルで清潔感のあるデザインにすることで、より業務を集中して行えるでしょう。 - クリエイティブスペース
こちらのスペースでも集中力は必要ですが、新しいものを生み出すインスピレーションを高める効果が必要です。
個性的でデザイン性の高いオフィス床材がおすすめといえます。 - 休憩室や食堂
落ち着いて、リラックスできる環境が求められる休憩室や食堂では、木に近いイメージのものなど自然素材のものがおすすめです。
気分が落ち着くようなスペースを目指し、事務スペースとの差別化を行いましょう。
主要なオフィス床材の種類
ここからは主にオフィスで使用される床材の種類を紹介していきます。
オフィス床材にはさまざまな種類があり、それぞれにメリット、デメリットが存在します。
主なオフィス床材の種類は以下のとおりです。
- カーペットタイル
- ビニルフローリング(塩ビシートやクッションフロアなど)
- 木質系フローリング
- タイル
上記のような種類があり、オフィス内の各エリアに使用用途などに合わせて適切な種類を選択する必要があります。
今回は特にカーペットタイル、ビニルフローリング、フロアタイルについて詳しく紹介していきます。
カーペットタイルの特徴とメリット
カーペットタイルは、カーペットをタイルのように1枚ずつ敷いて取り外しも容易に行える床材です。
そんなカーペットタイルのメリット、デメリットについて紹介します。
カーペットタイルのメリット
- メンテナンスが簡単
- サイズや形を自由に変更できる
- クッション性が高く、リラックス効果がある
一般的な床材は汚れたり破損した場合には、その部分だけでなく、広範囲を張り替えたりして修理・修繕を行うものが多いです。
しかし、カーペットタイルは1枚ずつの交換やメンテナンスが可能であるため、ランニングコストが安く済みます。
カーペットタイルはサイズが豊富にあり、カットなどの変形も簡単に行えるため、複雑な部屋の形状でも設置可能です。
クッション性が高く、柔らかい踏み心地はリラックス効果もあり、転倒時などのケガ防止の効果も期待できます。
カーペットタイルのデメリット
- 通気性が悪い
- 敷くのが大変
- デザイン性は低い
カーペットタイルのデメリットは、湿気がこもりやすくカビの発生には注意が必要です。
さらに広い部屋に敷く場合には、多くの枚数を敷くため大変な作業となってきます。
無地のタイプが多いため、デザイン性について低くなる傾向があります。
カーペットタイルはコスパの高い床材ですが、デザイン性を求める方には物足りない、床材であるといえます。
ビニルフローリングの利点とデメリット
ビニルフローリングは、塩化ビニル製の床材です。
具体的なものとしてクッションフロアや塩ビシート、フロアタイルなどがあります。
そんなビニルフローリングは、耐水性が高く水回りの床によく使用される床材です。
さらに耐久性も高く、滑りにくいという特徴もあります。
水に弱い木の床材の採用をあきらめがちな水回りに、ビニルフローリングで木目調のものを選択することで、耐水性を確保しながら、木の印象を与えることができる利点があります。
そんなビニルフローリングですが、デメリットとなる部分も存在します。
- 自然の温かみはない
- 硬さを感じやすい
ビニルが人工物であるため、天然素材のような温かみはありません。
さらに他のカーペットなどの床材に比べると硬さを感じやすく、冷たく感じることが多いです。
耐水性、耐久性に優れたビニルフローリングは、デメリットを考慮して適切なスペースへ設置することが重要です。
フロアタイルとフローリングの違いについて
ここでは、オフィス床材でよく使用されるフロアタイルとフローリングそれぞれの特徴や違いについて紹介していきます。
- フローリング
フローリングは天然素材の木材を使用した、踏み心地が柔らかい温かみのある床材です。
特徴としては、高級感があり肌触りも良く、通気性にも優れています。
裸足で歩いたときの衝撃が少なく快適です。
しかし、樹種にもよりますが水や汚れ衝撃などには弱いものが多いため、使用する空間には注意が必要です。
- フロアタイル
フロアタイルは塩化ビニル系の材料を使用したタイルように1枚のサイズが決まっている床材です。
硬い素材で耐久性の高さが特徴であるため、屋外や靴を履いたままでの使用にも適しています。
耐水性も高いので水回りなどにもおすすめの床材です。
メンテナンスが容易に行える素材ですが、冷たく感じやすい床材であるため、裸足で使用する空間では注意が必要です。
それぞれに特徴的な床材であるため、使用する空間や部屋の目的や用途に合わせて使い分けることが必要となってくるでしょう。
オフィス床材選びの具体的な方法
オフィス床材を選ぶ際には、さまざまな要素、目的などから選択していきます。
さらに床材の素材や色、デザインなどからより、目的に合ったものを選択していくことでしょう。
そんなオフィス床材選びの具体的な方法として色の効果について注目して紹介していきます。
色は人に心理的なさまざまな影響を与えるものです。目的に合ったもの床材選択の参考にしてください。
オフィス床材の色選びのポイント
オフィス床材の色選びには、いくつかのポイントがあります。
- オフィスの雰囲気
オフィス床材の色選びでは、オフィス全体の雰囲気や企業イメージに合った色を選択しましょう。
クリエイティブな業種であれば、明るい色を選択し、設計事務所や会計事務所などの業種では、落ち着いた色を選択することで、色からの企業イメージの明確化が可能です。 - 視覚的効果
オフィス床材の色は、清潔感にも影響を与えます。
明るい色は清潔感を感じさせるが、汚れが目立つ特徴があります。
暗い色は汚れは目立ちにくいですが、重たい固い印象を与えます。 - 心理的効果
色は心理的にもさまざまな効果を与えます。
暖色系の色は活動性を高めるため、業務を行うスペースに有効です。
寒色系の色は落ち着きをもたらすので、休憩スペースなどにおすすめな色です。
色の与える効果を正しく理解することによって、より効果的なオフィス床材の選択が可能となってきます。
適切な選定基準と配色の重要性
オフィス床材の選定には選定の基準が重要となってきます。
- 機能性:耐久性、メンテナンス性、遮音性などの床材の機能
- デザイン性:床材の色やデザイン
- コスト:床材の価格、工事費用、メンテナンス費用など
上記のような項目を基準にオフィス床材を選定することが重要です。
さらにオフィス床材の配色は重要性の高い要素です。
色の持つ色彩効果は、業務効率の向上やオフィスイメージの変化など多大な影響を与えるものです。
青は冷静さや集中作業に適した色であり、オレンジや黄色は活動的で明るい印象を与えます。
各空間に適した配色を適切に選択することは非常に重要なことといえます。
オフィス床材人気メーカーの特徴
ここからはオフィス床材を取り扱うおすすめのメーカーについて紹介していきます。
- 東リ
- サンゲツ
上記の2社はどちらも日本の大手インテリア製品メーカーであり、オフィス床材だけでなく壁紙などの取り扱いもしています。
この2社の概要とおすすめの商品について詳しく解説していきます。
東リ
東リはポリ塩化ビニル素材をしたタイルカーペットを最初に製造販売した大手インテリアメーカーです。
ビニル床タイル、ビニル床シート、クッションフロアを始め、カーペットやカーテンや壁紙の製造販売を行っています。
そんな東リでおすすめする商品は、塩ビタイルの「Luxury Vinyl Tile」です。
Luxury Vinyl Tile(出典:東リHPより)
さまざまな柄やサイズの印刷フィルムとエンボスによって、意匠性の高い複層ビニル床タイルを実現しています。
ノーワックス性能でありメンテナンス性の高さも特徴のひとつです。
フリーアクセスフロアやリフォームにも対応し、用途に応じたものを選択可能です。
オフィス床材に機能性やデザイン性を求める方におすすめの商品といえます。
サンゲツ
サンゲツは壁紙で有名な大手インテリアメーカーです。
インテリア事業だけでなく、エクステリア事業も展開しています。
住宅からオフィス、商業施設などあらゆる室内空間のトータル提案が可能な企業です。
そんなサンゲツでおすすめな商品にカーペットタイルの「イルミナ・アースD」があります。
イルミナ・アースD(出典:サンゲツHPより)
イルミナ・アースDは、反射率の高いカーペットタイルとなっており、空間を明るくする効果があります。
明るい空間はコミュニケーションの向上や、業務効率化につながります。
カーペットタイルのメリットと合わせて、採光にという特徴を生かした空間づくりを目指しましょう。
まとめ
今回の記事では、オフィス床材の選び方や種類について詳しく解説していきました。
オフィス床材はオフィス環境や従業員の作業性などさまざまな影響を与えるものです。
種類も豊富にあり、その特徴を理解して選ぶことことにより、目的に合ったオフィス空間がつくれます。
今回の記事を参考に、オフィス床材を正しく理解し、目的や用途に合った適切なオフィス床材を選択してください。
なお、オフィス内装工事に関するご依頼は「ビルディングデザイン」がおすすめです。
弊社は、お客様に安価な価格でご提案するため、できるだけ仲介業者を挟まずにオフィス家具・什器メーカー様と直接取引を行っております。
「ビルディングデザイン」を利用して、費用を抑えつつ快適なオフィスをデザインしましょう。