オフィス タイルカーペット張替えのススメ!メリットや工事の流れを解説
オフィスの床材でよく採用されるもののひとつにタイルカーペットがあります。
タイルカーペットは1枚ずつ貼ったり、剥がしたりできるとても便利な床材といえます。
そんな便利な床材のタイルカーペットは、オフィスのイメージ変化に最適な床材です。
そこで今回の記事では、タイルカーペットの特徴やメリット、張替えの流れなどについて詳しく解説していきます。
オフィスの改装などを検討中の方などは、ぜひ参考にしてください。
目次
タイルカーペットとは
まずタイルカーペットについてです。
タイルカーペットは50㎝角程度の大きさのパネル状のカーペットのことをいいます。
素材については裏面が塩ビで表の面が糸やポリプロピレンなどの素材で構成されています。
オフィス空間で使用されることが多い床材で、最近では一般住宅でも使用される場面も増え、リフォームなどでも頻繁に採用されています。
タイルカーペットは硬めのパイルを使用しており、耐久性が強く機能性が高いのが特徴です。
負荷が掛かってもずれないように専用の接着剤によって設置していきます。
接着剤を使用せずに設置することで、汚れや破損の際の交換や取り換えを容易にして使用することも可能です。
タイルカーペットの形状
便利でオフィス空間だけでなく、一般住宅など幅広く使用されているタイルカーペットのパイル形状には2つの種類があります。
- ループ形状
- カット形状
パイルの形状によって、耐久性や質感などに違いがあり、デザインも変わってきます。
ここからはパイル形状の2つの種類について詳しく解説していきます。
(写真:ループ形状)
ループ形状
まずループ形状についてです。
ループ形状は、タオルのようにループ形状で作られているタイルカーペットの形状をいいます。
ループ形状の特徴としては、ループ状であるため、肌触りが良く、弾力性が高いので復元性が高いです。
さらに汚れがつきにくいのも特徴のひとつですが、汚れを落としにくいデメリットがあります。
この特徴からパイルがへたりにくいので、多くの人が出入りするオフィスでおすすめの形状といえます。
パイル形状にはさらに細かな種類があり、高さが均一に揃えられたループ状のパイルのものを「レベルループ」と呼びます。
ループ状のパイルの高さに高低差をつけ、立体感をつくりだしたものを「マルチレベルループ」など、ループ形状の中でも種類があるため、より適したものを選択していきましょう。
カット形状
カット形状は、ループ形状のパイルのループ部分がカットされた形状のものをいいます。
カット形状の特徴としては、弾力性がない反面、柔らかな踏み心地で、防音性が高いのが特徴です。
ループ形状に比べて劣化が早い傾向にあるため、靴を掃いて歩く場所では劣化をより早めてしまうため、室内での靴を脱いで歩く場所などでの使用に適しているといえます。
カット形状にもパイルの長さなどによって細かな種類が存在しています。
パイルの長さを5~10mm程度の範囲で揃えた「ブラッシュ」パイル長が15mm程度で、撚り糸に熱を加えて、密に打ち込んで撚りが戻らないようにしたものを「サキソニー」、パイル長さが25mm以上のものは「シャギー」など長さやパイルに特徴を加えたさまざまな種類のものがあります。
オフィスタイルカーペットのメリット
オフィスに使用される床材のひとつであるタイルカーペットには、多くのメリットが存在します。
- コンセプトに合わせた内装デザイン
- 色分けによる区分けができる
- メンテナンスがしやすい
- 耐久性、遮音性が高い
- 保温性がある
- サイズの調整が簡単に行える
上記のようなメリットがあげられます。
ここからは、メリットの各項目について詳しく解説していきます。
コンセプトに合わせた内装デザイン
オフィスの内装には、コンセプトや社風に合った内装デザインにすることが求められます。
そのため、内装デザインは非常に重要な要素のひとつといえます。
内装デザインにおいて床材にはデザイン性や機能性などさまざまな要素が必要です。
そんな内装デザインに必要な要素にタイルカーペットは対応が可能です。
カラーも豊富にあり、貼り方でさまざまなデザインをつくることもできます。
形も正方形だけでなく、長方形や多角形のものもあります。
機能性についても多機能なものが多く、オフィスでの使用用途に合わせて設置が可能です。
豊富な種類から、オフィス空間に最適なタイルカーペットを選択することで、オフィスのイメージを大きく変化させることも可能となってきます。
色分けによる区分けができる
オフィスでは、応接室や会議室、その他にも多くの部屋や空間が存在します。
壁やパーテーションなどに仕切る方法が一般的ですが、設置や工事を行うとコストが多くかかってしまいます。
タイルカーペットでは、同じデザインでも色違いや、同じ色でもデザイン違いなどの種類が存在します。
その特徴を生かして、空間や部屋ごとにタイルカーペットを変えて区分けが可能です。
視覚的な区分けであるため、物理的な区分けは行えませんが、大きなコストをかけることなく、区分けが違和感なく行えるため、非常に有効な利用方法といえます。
メンテナンスがしやすい
タイルカーペットは50㎝、40㎝角などを1枚ずつ貼って仕上げていくため、1枚だけを外すことが可能です。
そのため、汚れや破れなどの問題があった場合に、その箇所だけを交換や清掃できます。
他の床材の場合では一部の汚れや破損への対応が困難ですが、タイルカーペットでは容易に行えます。
さらにタイルカーペットには、防汚加工されたものや、特殊加工されたものも存在しますのでよりメンテナンスが容易に行えるものもあります。
清掃やメンテナンスなどのランニングコストを削減させることも可能となってくるため、オフィスの経営においても有効な床材であるともいえます。
耐久性、遮音性が高い
タイルカーペットは耐久性が高く、遮音性が高いという特徴もあります。
オフィスでは毎日多くの人が土足で使用するため、ナイロン糸などの耐久性の高い材料を使用したものもあります。
耐久性の高さは、長期的な使用を可能とするため、交換頻度も少なく交換費用を抑えることができます。
さらに遮音性についてですが、オフィスで集中して業務を行う際に、足音が響くような床材では、集中力に影響し作業効率の低下が考えられます。
タイルカーペットの遮音性の高さから足音が気にならず業務に集中できる環境づくりを可能とします。
遮音だけでなく防音にも強いタイプも存在するため、より静かな環境をつくるために、そちらを検討することもおすすめです。
保温性がある
タイルカーペットには、耐久性などのメリットの他に、保温性もあります。
特に冬場には、足元が冷えることが多いので保温性の高さは従業員の快適な環境をつくる上で重要です。
オフィス内での環境は、業務への集中力の持続につながります。
エアコンなど冷暖房機器だけではカバーしきれない底冷えなどの対応には、タイルカーペットは最適であるため、従業員の快適な環境づくりに採用を検討してみてはいかがでしょうか。
サイズの調整が簡単に行える
タイルカーペットは1枚のサイズが決まっていますので、オフィスの床のサイズに合わせrる場合には、カットする必要があります。
タイルカーペットはカットが容易に行えるため、キレイに床を仕上げることが可能です。
他の床材では、加工が困難であったり、特注での手配が必要な場合もあります。
コスト面で考えても加工手間や特注の手配の多くの費用が発生してしまいます。
加工性がよく、サイズの調整が可能なタイルカーペットは、オフィス空間に最適な床材といえます。
タイルカーペット張替の流れ
オフィスのイメージを変化させるためにタイルカーペットの採用を検討される方の中でもどのような流れで進んでいくのかわからない方も多いことでしょう。
そこでタイルカーペットを張替する際に工事の流れについて簡単に解説していきます。
- タイルカーペットを張る下地の確認を行います。
タイルカーペットはベニヤ板やコンクリートなどの硬い物であれば直接貼ることが可能です。
さらに下地の表面が平らな状態でなければ、キレイに張ることができないので、パテ処理などで凹凸を無くすことが必要です。 - 張替空間の清掃は丁寧に行いましょう。
床の汚れやホコリが残っていると、タイルカーペットを張る際の、接着不良の原因となるため、施工前の清掃は入念に行いましょう。 - 貼る場所の中心を決めていきます。
タイルカーペットをきれいに張るためには、基準となる部分を決めていきます。
基準をしっかりと決めていれば仕上がりもきれいになります。 - タイルカーペット用の両面テープを張っていきます。
タイルカーペットの端が両面テープに当たるように張っていきます。 - タイルカーペットを張っていきます。
タイルカーペットを中心から丁寧に張っていきます。
隙間が出来ないように詰めながら張っていき、壁際はカットして納めていきます。
タイルカーペットの選び方
タイルカーペットの特徴、メリット、工事の流れと解説していきまして、ここからはオフィスでのタイルカーペットの選び方のポイントについて解説していきます。
- 色の選び方
- 色によるスペースの区分け
上記の2つの項目はオフィスにおけるタイルカーペットの選び方となってきます。
オフィスに適したタイルカーペットを選ぶための参考にしてください。
色の選び方
まずは色の選び方についてです。床材の色は、イメージや業務効率に影響を与えます。
そのため、オフィスで採用するタイルカーペットは同じ色で統一することがおすすめです。
デスクワーク中心の業種であれば、目が疲れてしまうのでアースカラーやナチュラルカラーを選ぶことが適しています。
発想力などが求められるオフィスでは、頭の切り替えを促すはっきりとした色を選択することがおすすめです。
タイルカーペットには多くの色や種類があるため、サンプルを取り寄せて実物の色を確認したりして、より最適なものを選択しましょう。
色によるスペースの区分け
タイルカーペットのメリットでも解説した、色による区分けをデザイン的に採用することで、おしゃれなオフィス空間を作ることが可能です。
集中するための空間には集中できる色のタイルカーペット、休憩スペースでは、落ち着いた色のタイルカーペットなど、空間の用途に合わせたタイルカーペットを選択することで、より快適であり、おしゃれな空間をつくることができます。
まとめ
今回の記事では、オフィスのイメージ変化に最適なタイルカーペットの特徴やメリット、工事の流れについて解説していきました。
タイルカーペットはその特徴やメリットから、オフィスに最適な床材であり、快適なオフィス空間をつくることも可能です。
コスト面によるメリットもあるため、オフィス運営にもプラスの効果があります。
タイルカーペットは、オフィスのイメージを変えること以上にメリットが多いものであるため、一度採用検討されてみてはいかがでしょうか。
尚、オフィスデザインに関するご依頼は「ビルディングデザイン」がおすすめです。
オフィスデザイン・設計から施工まで自社ですべての内容を承っているので、個別に業者を依頼するよりもコストを抑えれる可能性もありますし手間も省けます。
さらに、物件選びからサポートをしているため、要望に合ったオフィス空間を提供できます。
「ビルディングデザイン」を利用して、費用を抑えつつ快適な新オフィスをデザインしましょう。
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