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オフィスに必須なLAN工事、費用や注意点について解説


現代では、インターネットの普及が進みオフィス業務においてもインターネットは必要不可欠なものとなっています。
そんなインターネットを使用するためにはLAN配線工事が必要となってきます。

LAN配線工事という名前だけは知っている方も多いでしょうが、どのような工事を行うかはわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、オフィス業務で必須なLAN工事とはどのようなものか、その工事費用や注意点について詳しく解説していきます。

 

目次

・1.LAN工事とは

・2.オフィスでのLANの種類について

・3.オフィスのLAN工事を行う業者

・4.オフィスのLAN工事費用について

・5.オフィスのLAN工事に必要な機器の費用について

・6.オフィスのLAN工事での注意点

・7.まとめ

LAN工事とは

まずLAN工事についてですが、LANケーブルや無線での電波を使用して、パソコンやプリンターなどの機器を接続し、通信を行うためのネットワークのことをいいます。
「Local Area Network」という言葉を略してLANと呼ばれており、構内ネットワークを意味します。

パソコンやタブレットに対して、プリンターやサーバーをLANでつなぐことによって、資料の印刷やデータの保存が可能となってきます。
さらにLANより広い範囲のネットワークとして「WAN」というものもあります。

インターネットを使用する際には、ルーターと呼ばれる機器につながっているLANを、インターネットを使用したいパソコンなどに接続することで、インターネットの使用が可能になるのです。
1つのルーターを共有することによって複数の人数、機器でインターネットが使用可能となるため、インターネットの回線は1本あれば十分です。

 

オフィスでのLANの種類について

LAN工事を実際に行っていく際には、LANの種類を理解しておきましょう。
LANによってパソコンなどの機器を他の機器に接続したり、ルーターと接続してインターネットをネットワーク内で使用可能とします。

それらのネットワークを構築するために、LANケーブルによって各種機器に接続する「有線LAN」、無線LANルーターによって飛ばされる電波によって各種機器を接続する「無線LAN」の2種類があります。

ここからは、この2種類のLANについて詳しく解説していきます。

有線LAN

有線LANはLANケーブルによって直接、機器同士を接続する方法です。
こちらのメリットとしては、直接ケーブルをつなぐため、通信が安定しており、高速で大容量通信が可能です。

実際のLAN工事の費用としても、無線LAN工事に比べ安く抑えることができることが多いです。
しかし、有線であるためケーブルがオフィス内に出てくるので、レイアウトの邪魔になる場合があります。

移動動線に配線が来ないようにしたり、配線をなるべくまとめたりと、レイアウトには注意が必要です。

LANケーブルには規格が設定されており、主に使用される規格として、

  • Cate6Aケーブル
  • Cate6ケーブル
  • Cate5eケーブル

などがあります。

数値が大きいものほど、大容量のデータ通信を可能としていますので、データ通信頻度やデータのやり取りが多いオフィスではより、高性能なLANケーブルを選択しましょう。

無線LAN

無線LANルーターから飛ばされる電波を、受信することでLANのネットワークを構築することができるものです。
こちらのメリットは、有線のケーブルが存在しないため、見た目がすっきりしており、オフィス空間に無駄な配線がありません。

しかし、無線で電波を受信して使用する特性上、通信の安定性が低く、通信が不安定になる場合があります。
さらに有線に比べて工事費用が高くなる場合が多いので注意しましょう。

無線LANはWi-Fiで構築され、そのWi-Fiには規格が存在しています。

  • IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)
  • IEEE 802.11ac(Wi-Fi 5)
  • IEEE 802.11n(Wi-Fi 4)

数字が大きいものほど通信速度が速く、光回線のスペックを最大限生かすことが可能です。
新しい機器がどんどん増えていますので、最新の規格のもので設置を行うことが重要です。

 

オフィスのLAN工事を行う業者

有線、無線を問わずLAN工事を行うためには、専門業者に依頼する必要があります。
LAN工事が可能な工事業者にはいくつかの種類があります。

  • LAN配線施工業者
  • ネットワーク業者
  • OAフロア施工業者

上記のような工事業者に依頼してLAN工事を行うこととなるでしょう。
そこでここからは、各工事業者の特徴について解説していきます。

LAN配線施工業者

まずLAN配線施工業者についてです。
LAN配線施工業者はオフィス内のLAN配線工事を専門に行う業者のことをいいます。

依頼者の要望に答えて、指定された箇所にLANの配線を行う形で工事を行います。
配線施工業者がLAN配線の提案をしてくれる場合もありますが、基本的にどの位置にLAN配線を行うかのレイアウトなどは依頼者が検討して決めておく必要があります。

LAN配線の知識がなければ、最適なLAN配線工事が行えないため、工事内容を理解しておく必要があります。

ネットワーク業者

LAN配線工事以外にもネットワーク業者に依頼する方法もあります。
ネットワーク業者は、社内ネットワークの構築の知識や経験が豊富であり、安全なネットワーク構築を行うことができます。

依頼者にネットワークの知識がなくても、それぞれに合った最適なネットワークの提案やアドバイスをしてくれる業者といえます。
しかし、LAN配線工事と合わせネットワークの構築までの全ての工事を依頼する場合にはコストが高くかかるため、予算に合った工事であるかをしっかり確認して依頼しましょう。

OAフロア施工業者

OAフロアとは、床を二重化して床と床の間に空間を作り、LAN配線を含むさまざまは配線を露出しないフロアをつくることをいいます。
オフィス空間に配線が見えてこないので、すっきりした空間をつくることが可能です。

それらのことを行うのが、OAフロア施工業者です。
OAフロア施工業者に依頼する場合は、LAN配線工事だけでなく、二重床を作る工事が必要となってくるため、工事金額は割高になってきます。

オフィス空間をすっきりさせたい場合や、オフィス改装などを行う際に一緒に行うなど、目的や予算を抑える工夫が必要となるでしょう。

 

オフィスのLAN工事費用について

LAN工事を実施する際の工事費用についてですが、LAN工事は人件費、材料費、作業費を合計して算出されます。
下記は一例ですが、おおまかなその内訳と費用目安とです。

人件費 10,000円
LAN配線費用 7,000円~/本
ルーター 10,000円/台
ハブ 3,000円/台
ネットワーク設定費用 7,000円 /台

上記の費用を合計していくと約40,000円ほどかかってきます。
さらにLAN配線など複数必要なものもありますので、規模にもよりますが150,000円はかかる場合が多いでしょう。

 

オフィスのLAN工事に必要な機器の費用について


LAN工事にかかる費用について解説していきます.、目安のひとつができたことでしょう。
その中で各種機器は性能などによって金額に差があるため、必要な性能をもった機器についての費用も知っておく必要があるでしょう。

  • LANケーブル
  • ハブ関連機器
  • ルーター機器

上記については、機器の性能によって、インターネット環境の快適さが変わってきますので、各種機器について詳しく解説していきます。

LANケーブル

LANケーブルはインターネットを使用するための接続ケーブルです。
有線でのネットワーク環境を作る際には必須となってくるものです。

LANケーブルには規格があり、その規格ごとに性能に差があり、金額も大きく変わってきます。
必要な長さと規格によって価格が決まってきますので相場価格について紹介していきます。

  • カテゴリ5e 10mでおよそ500円
  • カテゴリ6   10mでおよそ700円、20mで1,400円
  • カテゴリ6A   20mでおよそ1,200円
  • カテゴリ6e 10mでおよそ1,600円

上記のようにLANケーブルの規格ごとに価格が変わっていきます。
必要以上の性能は必要ないでしょうが、オフィスごとに適したケーブルを選択していきましょう。

ハブ関係機器

ハブはLAN接続する機器を増やすための中継機器です。
ハブの性能によって通信速度に関わるため、LANケーブルの性能に合ったハブを選択する必要があります。

ハブには種類やサイズが豊富にあり価格帯も幅広いです。
高性能な「インテリジェントハブ」というものも存在します。

価格はポート数の少なく、性能が低いものは2,000円程度のものから、高性能なものについては、100,000円もの価格がするものもあります。
必要なポート数、性能についてしっかり検討して必要なハブを選択することが必要です。

ルーター機器

ルーターはネット環境を利用するために必要な機器です。
1回線のネットワークを複数の端末に接続させるための機器のことをいいます。
特に無線LAN環境を整えるためには必須なのが無線LANルーターです。

無線LANルーターの性能次第でインターネットの通信速度にも影響を与えるので、性能が高いものを選択することが求められます。
価格帯としては、安いものでは6,000円程度の安価なものから、約40,000円ほどの高性能のものまでさまざまな種類のルーターがあります。
高速通信や通信の安定性など、オフィス環境に適したものを選択していきましょう。

 

オフィスのLAN工事での注意点

LAN工事を進めていく際には、注意しておくべき点がいくつかあります。

  • インターネット回線速度
  • ネットワーク配線図
  • ネットワーク機器の選定

上記の項目をしっかり把握したうえで、LAN工事を進めていく必要があります。
ここからは各項目について詳しく解説していきます。

インターネット回線速度

まずLAN工事で注意しておく点はインターネット回線速度です。
インターネットの回線速度は、インターネットを利用した業務の作業効率に大きく影響します。

回線速度が遅いと情報処理の速度が遅くなり、業務をスムーズに行うことが困難となってきます。
アクセスが集中しやすい時間帯でも安定して通信速度を維持できることが重要です。

高速通信のインターネット回線はその分費用も上がってくるため、料金との兼ね合いについても確認しながら選ぶようにしましょう。

ネットワーク配線図

ネットワーク配線図はオフィスのネットワーク環境を把握するために必要なものです。
ネットワークのトラブル発生時にも、早期に対応が可能であり、メンテナンスについても容易に行うことが可能です。
ネットワーク配線図はネットワーク構築時に作成、保管をしっかり行い管理していくことが重要です。

ネットワーク機器の選定

ネットワーク機器の選定についても慎重に行う必要があります。
LANケーブルや、ハブ、ルーターなどのネットワーク機器の選択はネットワーク環境に影響を与えます。

いくらインターネット回線が高性能であっても、それらを接続するネットワーク機器が、低性能であれば、性能や通信速度を維持することが困難です。
そのため、インターネット回線の性能に適したネットワーク機器を選択していくことが必要です。

 

まとめ

今回の記事では、オフィス業務に必須なLAN工事について詳しく解説していきました。
ネット環境が必須になっているオフィス業務の作業効率に影響を与えるネットワーク環境に必要なLAN工事。

有線、無線でのLAN工事があり、関係する機器も多数存在します。
各種機器は性能に応じたものを選択しなければ、最適なパフォーマンスが行えなくなるため、予算と合わせてしっかりと検討する必要があります。
今回の記事によって、LAN工事についての理解を深め、自身のオフィスに最適なネットワーク環境づくりの参考にしてください。

尚、オフィス移転時の工事のご依頼は「ビルディングデザイン」がおすすめです。
LAN工事を含めた、オフィスのデザイン・設計から施工まで承っているので、個別に業者を依頼するよりもコストを抑えれる可能性もありますし手間も省けます。

さらに、物件選びからサポートをしているため、要望に合ったオフィス空間を提供できます。
「ビルディングデザイン」を利用して、費用を抑えつつ快適な新オフィスをデザインしましょう。
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