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小規模オフィスのデザイン・レイアウト事例を紹介!デザイン成功のポイント・注意点

オフィスのデザインやレイアウトは、従業員の働きやすさ・ブランディングにつながるため、とても重要です。

そこで本記事では、小規模オフィスのデザイン・レイアウト事例について紹介します。
デザインにおけるポイントや注意点についても解説するので、オフィスデザインに悩んでいる人はぜひ参考にしてください。

 

目次

・1.小規模オフィスとは?

・2.小規模オフィスのデザインを成功させるポイント

・3.小規模オフィスにおすすめのレイアウト

・4.小規模オフィスのデザイン事例を紹介

・5.小規模オフィスのデザインを考えるときの注意点

・6.まとめ

 

小規模オフィスとは?

小規模オフィスとは、少人数の従業員が働けるオフィスを指します。具体的な定義は決まっていませんが、一般的には数人から数十人程度の従業員が働けるオフィスを想定されることが多いです。
従業員が少ない小規模オフィスだからこそ、適当にデザインやレイアウトを決めると、窮屈で働きにくくなります。

 

小規模オフィスのデザインを成功させるポイント


小規模オフィスのデザインを成功させるポイントについて,詳しく解説します。
オフィスデザイン・レイアウトを考える前に、確認しましょう。

オフィスの役割に合ったデザインにする

オフィスによって役割は異なるので、使用目的に合ったデザインにすることが大切です。
たとえば事務作業がメインの企業であれば、業務を進めやすい落ち着いた空間が求められますし、オフィスでクライアントと交渉する企業ではブランディングを伝えられるデザインにする必要があります。

自社におけるオフィスの使い方を明確にすることで、適したデザインやレイアウトが見えてくるでしょう。

プライバシー・収納・通路を確保する

小規模オフィスは使える面積が限られていますが、その中でプライバシーや、収納・通路などのスペースを確保することが重要です
プライバシーについては、たとえばスペースの狭さから男女共有トイレだけにすると、女性に対して配慮が欠ける恐れがあります。
また作業スペースとトイレが近いと、音が聞こえないか心配になりトイレを使えない人も出てくるでしょう。

収納スペースがなければ、仕事で増えた資料・決裁書などでオフィスの空き空間が埋まってしまいます。
通路を設けなかった場合、物が増えたときに従業員が通れなくなってしまう可能性もあるでしょう。
業務を滞りなく進められるように、男女別のトイレ・最低限の収納や通路などのスペースが必要です。

空間を広く見せる工夫をする

面積の少ない小規模オフィスでは、視線が遮られてしまうと狭く感じてしまうので、空間を広く見せるように工夫することがおすすめです。
たとえばパーテーションを設置しなかったり、広く見える白やベージュといった淡い色で空間をデザインしたりするとよいでしょう。

オフィスが窮屈に感じると、従業員は集中しづらくなる可能性があります。
従業員が働きやすい快適な環境を作り上げれば、生産性アップにもつながるでしょう。また狭さを感じないオフィスであれば、顧客が訪れたときも安心です。

デッドスペースを有効活用する

小規模オフィスは狭いので、デッドスペースを有効活用することで働きやすい空間を作れます。
デザイン・レイアウトを考えるときは、立体的に考えましょう。たとえば新たに書類棚を設置すると、棚の上がデッドスペースになりやすいです。そこで壁一面を収納スペースにすると、デッドスペースにもうまく収納できるので、オフィス全体の収納量が増えます。

またパーテーションを使わず、キャビネットで空間を仕切ると、間仕切りと収納の2つの機能を併用できるのでおすすめです。
少ないスペースの中で、効率的な空間の使い方を考えると、小規模オフィスのデザインもうまくいきます。

ゾーニングは効率を考える

小規模オフィスにおいて、ゾーニングはとても重要です。
ゾーニングとは、空間を分けることを指します。たとえばオフィスでは受付・応接室・休憩室など複数のエリアがあるので、それぞれの空間をうまく分けた方が作業効率アップにつながるでしょう。

小規模オフィスのゾーニングでは、効率を考えることが大切です。
たとえばキャビネットを使ってゾーニングすると、空間を分けながら収納も増やせます。

ただし効率を考え過ぎた結果、ミーティングスペースなど必要なスペースを軽視しないように気をつけましょう。
ミーティングスペースがなければ、会議に参加していない従業員は会議中の音・声で集中できません。
ゾーニングをする際は、効率化と同時に従業員の快適さにも注目することが大切です。

導線を意識してレイアウトを考える

デザインやレイアウトを考えるときは、導線を意識することが大切です。特に小規模オフィスの場合、導線を意識した方が働きやすい空間になります。
たとえば小規模オフィスでは、作業エリアを広くしたら人とすれ違えない通路になってしまったり、エアコンの位置が悪く風が当たり過ぎる席ができてしまったりするトラブルが多くあります。

業務内容や流れを考えて、自社の従業員が最も快適に動けるように通路の幅・備品の位置・オフィス家具の配置を考えましょう。
また応接室は書類棚の見えない入り口の近くに配置するなど、顧客が訪れたときに情報漏えいを防げるレイアウトにすることも大切です。

 

小規模オフィスにおすすめのレイアウト

小規模オフィスでも使いやすい、レイアウト5種類を紹介します。オフィスデザインを考える際の参考にしてください。

対向型

対向型は、従業員同士が向かい合うようにデスクを配置する、一般的なレイアウトです。
顔を見て話せるので、コミュニケーションが取りやすいでしょう。また電話・パソコンなどの配線をコンパクトにまとめられるので、部署やチームがわかりやすいのも魅力です。

ただし人員が増えたとき、小規模オフィスだとスペースが足りなくなってしまう場合があります。
部門統合や新チーム発足のたびに家具や配線を変更したり、感染症対策が難しかったりするのもデメリットです。

同向型

同向型は、デスクが同じ方向を向くように設置するレイアウトです。
銀行など受付業務のある業種や、コールセンターといった働き方が決まった業種に向いています。
顧客の訪問に気づきやすく、個人のプライバシーも守れる点が魅力です。

日常業務と受付業務を兼ねる必要があったり、業務に集中しやすい環境が求められたりする小規模オフィスに向いているレイアウトといえます。

背面型

背面型は従業員同士が背中を向け合うように、デスクを壁向きに設置するレイアウトです。
個人の仕事に集中しやすいですし、プライバシーも守れます。

後ろを向けば他の従業員とも話せるので、コミュニケーションの取りやすさにも問題ありません。
数人程度の小規模オフィスであれば、後ろを振り向くだけで気軽にミーティングできます。
コミュニケーションを取ることが多い、研究職・開発職におすすめです。

ブース型

ブース型とは、デスクの間をパーテーションなどで仕切り、ブースごとに席が区切られているレイアウトです。
音や視線が気にならなくなるので、集中力が高まる魅力があります。
コミュニケーションは取りづらくなるので、システム開発やデザイン制作、コールセンターなど基本的に1人で業務をこなす職種におすすめです。
オフィス全体をブース型にするのではなく、1人用の集中スペースとして数席だけブース型にする企業もあります。

フリーアドレス型

フリーアドレス型はデスクを固定せず、その日の業務内容や状況に合わせて従業員が好きな席を利用できるレイアウトです。
組織変更が多い企業や、外勤の従業員が多い企業に向いています。毎日異なる席に座るので、部署を超えてコミュニケーションの活性化を期待できます。

ただし決まったデスクがない分、収納が不足しやすくなる点がデメリットです。
収納スペースを個別で設ける必要があるので、レイアウトは工夫しましょう。

 

小規模オフィスのデザイン事例を紹介


小規模オフィスのデザイン事例について、具体的に紹介します。自社で活用できる案があるか、探してください。

パーテーションの素材を工夫する

適当なパーテーションで空間を分けると、視線が遮られて窮屈な印象を与えます。
視線を遮らない背の低いパーテーションや、ガラス素材のパーテーションを使えば、開放感のある空間を実現できるのでおすすめです。

たとえばガラスパーテーションなら、抜け感を演出するだけでなく、目線の高さに社名シールを入れでプライバシーを防止したり、カラーをつけでアクセントにしたりできます。

機能的な家具でゾーニングする

ゾーニングをするときは、キャビネットや本棚でゾーニングするのがおすすめです。
空間を分けると同時に、収納スペースを増やせます。キャビネットであれば、はっきりとエリアを分けられるでしょう。
一方で背板のない本棚であれば緩やかにゾーニングできるので、開放的な空間を維持できます。

家具のレイアウトを変えるだけでゾーニングを変更できるので、従業員が増えたときも安心です。

木を使って雰囲気を作る

オフィスデザインでは、ブランディングを伝えることも重要です。木を活用すると、雰囲気をガラッと変えられます。
たとえばデスクや書類棚をすべて木材に統一することで柔らかな空間を演出したり、大きなシンボルツリーをインテリアにしてリゾート風にしたり、活用方法によってさまざまな雰囲気になるでしょう。

カラーを統一して調和が取れた空間を作る

内装・家具などのカラーを統一すると、調和が取れた空間を作れます。
統一感のないオフィスデザインの場合、集中しにくくなったりブランディングの認識に相違が生じたりするリスクが高いです。

コンセプトを明確にし、主軸とするカラーを2〜3色程度決めると、統一感のある空間を演出できます。
家具や内装の色を揃えるだけでも、従業員のモチベーションアップにつながるでしょう。

可動式家具で状況に合わせたレイアウト変更を叶える

顧客の訪問が多い企業や、ミーティングの頻度が高い企業の場合、可動式家具を活用してレイアウトを簡単に変更できるようにすることがおすすめです。
一般的なデスクを移動するのは負担がかかりますが、可動式家具があれば状況に応じてレイアウトを変更できます。

急な来客対応や、ミーティングで大きなスペースが必要なときも、スペース不足に悩まずに済むでしょう。

 

小規模オフィスのデザインを考えるときの注意点

小規模オフィスのデザインを考えるときの注意点について、詳しく解説します。
オフィスデザインを考える前に確認し、よりよいデザイン・レイアウトを目指しましょう。

従業員の意見を取り入れる

小規模オフィスのデザイン・レイアウトを考えるときは、従業員の意見を取り入れると成功しやすくなります。
オフィスでは、従業員が働きやすいことが重要です。従業員が現場に求める機能をオフィスデザインに取り入れると、最適なレイアウトやオフィス家具を選べるでしょう。

また従業員の意見を取り入れることで、職場に尊重されていると感じるので、モチベーションが上がります。
その結果、生産性が上がり、仕事の満足度も高まるでしょう。

従業員の働きやすさを重視する

オフィスデザインでは、従業員の働きやすさを重視することが大切です。
狭い小規模オフィスでは、効率だけを考えたデザインにしたことで、従業員が働きにくいと感じるケースも珍しくありません。
従業員が働きにくいオフィスデザインは、ストレスから業務を円滑に進められなくなり、業績悪化につながります。

快適な空間になるように、パーソナルスペースや導線を意識することが大切です。
またオフィス家具は従業員の健康を損ねないデスクや椅子を選定するなど、従業員の身体・精神のどちらも健康でいられるようなデザイン・レイアウトを考えましょう。

増員する可能性を考慮する

小規模オフィスでは、従業員の増員を考えてデザイン・レイアウトを検討するように注意しましょう。
従業員の増員を考慮していない場合、スペースが足りなくなったりオフィス移転など余分なコストが発生したりする恐れがあります。
大きな負担なしで増員できるように、事前に準備することが重要です。

たとえば増員を見越して、オフィス家具は基本的に可動式を選択したり、ペーパーレス化を進めて無駄なスペースを使えるようにしたりするとよいでしょう。増員に対応できる準備をしておくと、従業員が減ったときも同じように対応できます。

法令を遵守する

オフィスデザインの中でも、特にレイアウトは法令が関わってくるので注意しましょう。
たとえば消防法により、天井まで区切れる欄干が空いていないタイプの間仕切りは、消防署に手続きしないと設置できません。
また労働衛生法では、照明の明るさや従業員1人当たりに必要な面積が定められています。

従業員の安全を守るためにも、事前に法令を確認してからオフィスデザインを考えましょう。

 

まとめ

小規模オフィスのデザインを考えるときは、狭いスペースを効率的に活用しながら、通路や会議室などのスペースを作り出すことが大切です。たとえばキャビネットや書類棚を使ってゾーニングしたり、空間を作り出せるレイアウトを考えたりするとよいでしょう。また働きやすさを考え、従業員の意見を取り入れると快適な空間を実現できます。

オフィスの役割によって、向いているデザインやレイアウトは異なります。
本記事を参考に、自社のオフィスに合ったデザイン・レイアウトを考えてください。

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