オフィスエントランス工事のポイントを解説!おしゃれなオフィスにするためには
おしゃれなオフィス造りのためにはエントランスが重要です。
また、オフィスのエントランスは「企業の顔」と言うべき部分です。エントランスが企業を印象付けるので、その後の商談にも影響し得ます。
しかし、実際にこれからオフィスを作る経営者にとっては、エントランス作りをどうすれば良いか分からないのではないでしょうか。
そこで、この記事では、おしゃれなエントランスにするための手法、工事の例とポイント、そして、工事前に確認すべき点について解説します。
目次
おしゃれなエントランスにするために
まずはエントランス作りについて考えてみましょう。
オフィスエントランスは殺風景ではよくありません。過度ではないにしても、おしゃれに作りたいものです。
では、おしゃれなエントランス作りは、どの様な点にこだわれば作れるのでしょうか。代表的な例を挙げてみましょう。
オリジナリティにこだわる
オフィスエントランスは企業を印象付ける上で重要な部分。そのため、オリジナリティを出すことが必要です。
さて、多くの企業のエントランスはきれいに作ってはありますが、オリジナリティを出すことに失敗しているケースがよく見られます。そのため、どこの企業に行っても同じ印象にしかならず、企業として忘れられる可能性すら出て来ます。
しかし、オリジナリティを出して他社と差別化をするならば、印象にも残りやすいです。今後の対外的な関係構築にも役立つかも知れないのです。
デザインにこだわる
デザインにこだわることも非常に大切です。デザインへの配慮が足らないと、印象を悪くする可能性があるからです。場合によってはデザイナーの起用も考えましょう。
なお、エントランスのデザインは企業イメージに合致しなければいけません。
例えば、海洋に関する企業の場合は海のイメージをデザイン化が必要でしょう。また、ウッド製品に関する企業ならば、木材を連想させる必要があるかも知れません。
オフィスエントランスは来訪者の印象を決める重要な部分です。企業イメージにあったデザインにこだわりましょう。
素材にこだわる
素材にこだわることも必要です。これも差別化に繋がるので大切です。
特に、自社で扱っている商品やブランドに合わせた素材選びがポイントとなるでしょう。
例えば、金属製品を扱っている会社ではメタリックな素材でシャープに決まるでしょうし、ウッド製品を扱う会社では木材を内装に使うのも面白いです。
逆に、素材があっていないと企業イメージを壊しかねません。
なお、こだわり過ぎると主張が強すぎるので注意が必要です。
採光にこだわる
オフィスエントランスは「明るさ」にもこだわるべきです。
窓が近くにある場合やフロントがガラス張りであるならば、採光にこだわるのも面白いです。
自然の光は照明器では出せないような優しい明るさと温かい空間を作るので、ちょっとした安らぎを演出できるでしょう。
なお、自然光を取り入れる場合、内装材の材質によって明るくも暗くもなります。サンプルの壁材での確認が重要となるでしょう。
照明器にこだわる
エントランスは明るくあるべきです。
ただ、建物の窓の配置の関係から、採光の状態が良くない場合は少なくありません。どうしても暗くなってしまう場合があるのです。
しかし、暗くなりそうな場所であっても、照明器にこだわることで、エントランスを明るくすることは可能です。
特に、今の照明器は光の色を変えることが可能なので、雰囲気作りにも使えます。
シャープに演出したいとき、温かく演出したいとき、いずれの場合も照明器でカバーは可能。照明器で雰囲気作りを工夫しましょう。
オフィスエントランス工事の例について
「オフィスエントランス工事」と聞くと、単なる入口の工事に思えるかも知れません。
しかし、細かい部分まで見るならば、さまざまな工事があることに気が付きます。
ここではオフィスエントランス工事の例を取り上げましょう。
受付の工事
受付の工事は有人の場合と無人の場合に仕様が分かれます。
有人の受付の場合はフロア全体を見渡せる位置に設置し、来訪者を簡単に確認できるように配慮します。
無人の場合は社内との通信機器を分かりやすい位置に設置。無人の受付でロボットを置く場合には、ロボットのカメラの可動範囲に気を付けて場所を決めます。
なお、守衛を社内に置く場合には、受付とダイレクトで通信できるようにすることが重要なポイントです。
企業サインの工事
企業サインの工事は壁面や受付などです。いずれの場合も外から見て分かりやすい位置にします。
また、見やすいように照明器を設置することもあります。この場合、光が強くなり過ぎない工事がポイントです。間接照明にして、適度に光を弱めて照らします。
なお、大きなサインを作り、壁面全体に置く場合もあります。設置を間違えると下品になるのですが、上手に設置すると非常にインパクトが大きくなって効果的です。
パーテーションの工事
オフィスによってはパーテーションの工事を行います。
規模としてはフロアに置いて使うタイプ、壁のように全体を仕切ってしまうタイプ、実にさまざまです。
ただ、今では大きなパーテーションであっても、床や天井にキズを付けず、工事が簡易的になっているタイプが多いです。
尚、パーテーションは単に設置するだけでなく、エントランス全体のデザインに合わせることが大切です。
照明の工事
前述のようにオフィスのエントランスは明るさが重要です。
そのため、照明の工事は単に設置するだけでなく、雰囲気作りを考えながらでなくてはいけません。
照明器は使い方によっては雰囲気をシャープにも温かくにも変えてしまいますので、配置に注意しながら工事します。
なお、照明器の配置で気を付けるべきなのは、エントランス内の電気配管工事です。照明器の配置を考慮しながら位置決めをしなければなりません。電気工事業者との連携が大切です。
ソファなどの設置
来客用のソファなどの設置も大切です。
「ソファの設置」と聞くと、内装とは関係が無いように思えるかも知れません。しかし、ソファの位置を最初に決めてしまえば、より良い内装を作れます。
例えば、ソファに座った人の視点を考えるならば、ソファの位置によってエントランスの見え方が変わることでしょう。その時に閉塞感を感じるか開放感を感じるかによって印象が違わり、その後の話にまで影響します。
なお、ソファのデザインも最初に決めておくべきです。ソファもオフィスエントランスの1部であるからです。
AED設置もおすすめ
AEDはオフィスに関係がないように見えるかもしれません。
しかし、来訪者や従業員に「もしも」のことがあった時に使う可能性があります。設置する方がベターです。
なお、AEDの設置は警備会社が行っているケースがあります。警備会社と相談する時に併せて聞いておきましょう。
オフィスエントランス工事のポイント
工事は自社ビルだけとは限りません。建物の中に他社が入っている場合がありますし、近隣への配慮も必要です。
また、社内的にも気を付けなければならない点があります。
そこで、ここではオフィスエントランス工事のポイントについて取り上げます。
予算に気を付ける
工事は予算に気を付けなければいけません。
オフィスエントランスは来客に対する自社宣伝の意味もありますので、確かに妥協はよくありません。
しかし、ビジネスは費用対効果を常に考えなければならず、それはエントランス工事も同様です。
コストと工事のバランスがポイントです。
工期は短い方がベター
工期は短い方がベターです。
工事が長引いてしまうと、工事中の状態ばかりを来訪者に見せることになり、印象として良くありません。
特に、はじめて来る来訪者の印象を悪くるすことは損失です。
また、近隣や他の階の他社にも迷惑を掛けることになります。工期は短くしましょう。
業者は値段だけで選ばない
業者選びはコストが関係してくるので、非常に悩む問題です。
そのため、どうしてもコストを優先してしまい、安い見積もりを出す業者が魅力的に見えてしまいます。
しかし、コストだけでの判断は良くありません。工事業者には悪質なところがあるので、工事の品質が落ちてしまうことがあるのです。
業者選びはコストも大切ですが、技術や実績などを確認して決めましょう。
騒音は最小限にしたい
工事には騒音が付きものですが、他に迷惑を掛けるため、最小限にしなければいけません。
施工業者には遮音シートなどを活用させて騒音対策を万全にさせましょう。
また、工事の時間帯をアナウンスし、その時間帯を順守することも大切です。
工事のアナウンスは確実に
工事は他の方々に大なり小なり迷惑を掛けるものです。そのため、工事のアナウンスは確実にしなければいけません。
アナウンスの内容としては、工事の概要、工期、騒音の発生、工事の時間帯などです。
また、挨拶に行くときには相手に迷惑をかけることを忘れずに、腰を低くして行くことが大切です。頼みに行く時は礼儀が非常に大切であることを覚えましょう。
換気は確実に
工事は騒音対策だけではなく、換気に関しても確実な対策を打ちましょう。
特に、塗料や接着剤を使う場合ケースによっては溶剤臭がする場合があります。状況によっては健康被害を起こす場合があるので注意が必要です。
なお、今の内装工事用の塗料や接着剤は水性のタイプが多くなり、溶剤を使う機会は減りました。しかし、ゼロになったとは限らないので、換気は確実にしましょう。
オフィスのエントランス工事前に確認しておくこと
工事には物理的に「可能なこと」「困難なこと」があります。
また、周囲に迷惑をかけるため、「事前にしなければならないこと」もあります。それらは工事の前に確認をしなければいけません。
ここでは、エントランス工事の前に確認しておくことを取り上げます。
工事が可能な範囲
工事が可能な範囲を確認することは大切です。
特に、テナントを借りている場合には重要です。
例えば、パーテーション工事や受付工事などで、躯体に穴を開ける場合やアンカーを打つ場合には、原状回復の問題が発生する場合があります。場合によっては会社の評判を落としてしまうので、注意すべきです。
工事の内容を決めると同時に、どこまでの工事が可能であるか、オーナーと管理会社に確認を取りましょう。
工事が可能な時間帯
工事が可能な時間帯を確認することも非常に大切です。
工事は騒音をともない、周囲に迷惑をかけてしまいます。周囲にアナウンスをする上でも、しっかりと確認をしなければいけません。時間帯とともに、何曜日に工事が入るかを詳細に確認しましょう。
なお、工事時間の確認が終わったならば、業者にもその時間を順守させなければいけません。
使用可能なアンペア数
工事の前に、使えるアンペア数を確認しましょう。
今の工事は電動工具の使用が基本です。部材の切断、切削から、ドライバーなども電動化されているので、電気の確保をしなければいけません。
しかし、電気には使用可能な容量があるので注意が必要です。間違えて容量以上の電気を使ってしまうとブレーカーが落ちて工事がストップするので、事前にどれくらい使えるかを確認しましょう。
工期
工期の確認も非常に大切です。
周囲にアナウンスする上でも重要なので、業者にどれくらいの日程なのかをしっかり確認しましょう。
なお、工期に関しては口頭の確認ではなく、紙で作成してもらう方がおすすめです。
騒音の有無
工事で発生する騒音はトラブルに繋がります。
場合によっては工事が終わった後の関係も悪くなってしまいます。
そのため、工事業者に騒音の有無を確認することが大切です。
溶剤のニオイが出るか
前述のように、今の工事は水性の塗料を使う場合が多いです。そのため、溶剤のニオイが出ないケースが多いのですが、念のために溶剤のニオイが出るかを確認しておきましょう。
これも、工事の後の周囲との関係にも影響するので大切です。
まとめ
エントランス工事について取り上げました。さまざまな注意点があることを把握できたことでしょう。
デザイン、素材など、こだわりを持つべき点がイメージできたのではないでしょうか。
また、工期や騒音などへの配慮の重要性も分かったことと思います。
いずれも企業イメージに大きく関係する要素なので、しっかりと検討しなければいけない点なので、関係部門と連携を取って進めましょう。
なお、オフィスデザインに関するご依頼は「ビルディングデザイン」がおすすめです。
オフィスデザイン・設計から施工まで自社ですべての内容を承っているので、個別に業者を依頼するよりもコストを抑えれる可能性もありますし手間も省けます。
「ビルディングデザイン」を利用して、費用を抑えつつ快適な新オフィスをデザインしましょう。
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