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オフィスのスケルトン工事とは?メリット・デメリットを解説

新しいオフィスに入居するとき、既存の設備や内装のままで済ますことも可能です。
しかし、敢えてオフィス全体の一新がベターな場合があります。

その場合に行われる工事がオフィスのスケルトン工事です。
スケルトン工事によってオフィスは完全に変わります。そして、このリニューアルは業務に影響するケースが少なくありません。
ここではオフィスのスケルトン工事について、メリットやデメリット、そして注意点などを紹介します。

 

目次

・1.オフィスのスケルトン工事とは何か

・2.スケルトン工事のメリット

・3.スケルトン工事のデメリット

・4.スケルトン工事に対する従業員目線での魅力

・5.スケルトン工事の注意点

・6.オーナーとの打ち合わせの重要性

・7.まとめ

 

オフィスのスケルトン工事とは何か

まずはオフィスのスケルトン工事から解説します。
オフィスのスケルトン工事とは、オフィス内の主要構造物を除いて一旦全部を撤去し、新しい設備の設置と内装をつくる工事です。
例えば、築年数が相当に経ったオフィスビルであってもスケルトン工事が可能ならば、設備や内装が一新できるため最新鋭のオフィスがつくれます。

なお、スケルトン工事は一般の内装工事とは性格が異なります。内装工事は壁紙などを張り替えるレベルです。
しかし、スケルトン工事の場合は設備を含めた工事です。一新される部分が多いのです。

 

スケルトン工事のメリット


次に、スケルトン工事のメリットについて取り上げましょう。

間取りや設備が自由に選べる

設備が自由に選べる点がスケルトン工事の大きなメリットです。
例えば、今はテレワーク化が進み、フリーアドレスをオフィスに導入しているケースが見られます。また、リフレッシュスペースを設けているオフィスもあります。他にもカフェのようなコーナーを設けているケースもあるでしょう。
さて、スケルトン工事は主要構造部分を除いて一旦撤去する工事です。そのため、間取りが自由となり、このようなスペースの設置が可能です。しかも、設備も自由に選べます。オフィスつくりの幅が非常に広くなるのです。

デザインの自由度が高い

前述の通り、スケルトン工事は内装も全部交換します。そして、好みの内装材の設置が可能です。そのため、内装のデザインの幅も非常に広がります。
例えば、オフィスのフロア部分にはデザイン性の高いウッドのフロア材、天井や照明も自由なため、こだわったアイテムの設置が可能です。そのため、おしゃれなオフィスがつくれます。
尚、このような工事は一般の内装工事では困難です。内装工事は間取りの変更や設備の変更までは対応しない場合が多いからです。

 

スケルトン工事のデメリット

次に、スケルトン工事のデメリットを挙げてみましょう。

コストが高め

スケルトン工事はコストが掛かります。これは、工事が大掛かりになるからです。既存の設備を壊して撤去し、設備をリニューアルするためには、やはり相応の費用が必要です。
その点、単なる内装工事であれば工事は簡易的になり、コストも抑えられます。オフィスの規模にもよりますが、大きな価格差となるでしょう。

原状回復の費用が高くなる

原状回復の費用も高めです。
オフィスを撤去する場合には原状回復工事が必須となりますが、スケルトン工事の場合は元に戻す工事も大掛かりです。そのため、工事に費用が発生します。
例えば、オフィスの中にミニキッチンを設置した場合、原状回復時にはキッチンの撤去だけでなく、配管やダクトの回復工事も必要です。いずれにせよ、工事の費用は高くなります。

 

スケルトン工事に対する従業員目線での魅力


スケルトン工事のメリットは前述の通りですが、従業員目線から考えるならば、違った魅力が見えます。
そこで、ここでは従業員目線からのスケルトン工事の魅力を挙げてみましょう。
尚、魅力のある魅力のあるオフィスは他社に対するアピールポイントになったり、従業員の定着率にも影響したりするため、意外に重要です。

オフィス内がリニューアルする

オフィス内のリニューアルは魅力的です。
新しい設備、新しい内装など、オフィス全体がリニューアルしていると気分が違います。
また、新しい設備は機能的に向上しているものが多いです。設備にもよるでしょうが、業務効率をアップしてくれる設備は心強く見えます。

オフィスが便利になる

オフィスをスケルトン工事で一新するとオフィス全体が便利になります。
例えば、オフィスが古いままであればコンセントが足りないなどの弊害が起きがちです。しかし、設備を一新するのであれば、電気まわりの改装も含まれるため、対応可能なOA機器も増えて便利になるでしょう。
また、カフェスペースなど、昔のオフィスには無かった場所を設置すれば、オフィスは便利になるだけでなく、仕事の効率が上がります。

おしゃれなオフィスづくりが可能

おしゃれなオフィスづくりが可能な点も魅力的です。
デザイナーに設計を依頼して設備や内装を決めてもらえば、オフィスはスタイリッシュになるでしょう。
おしゃれなオフィスは女子従業員に特に影響するでしょう。働きやすいオフィスも重要ですが、オフィスは雰囲気も非常に大切です。おしゃれにすれば労働環境が良くなり、更なるパフォーマンスを望めるのです。

組織に合わせて内装を決められる

組織に合わせて内装を変えられる点もスケルトン工事の魅力です。
事業者にはさまざまな方針があります。フリーアドレスを推進するところ、テレワークを推進するところ、リフレッシュを重視するところなど、多種多様でしょう。そして、それにオフィスを合わせるならば、オフィスの構成も変わります。
ところで、そのようなオフィスを内装工事だけで対応するのは無理があります。間取りや設備を既存のままで使わなければいけないからです。
しかし、スケルトン工事の場合は設備も間取りも一新します。組織に合わせたオフィスの内装を決められるのです。

ユーティリティスペースなども設けやすい

昨今のオフィスはカフェスペースやリフレッシュスペースなどのユーティリティスペースの導入が増えています。
ところで、このようなスペースを設けるためには、多くの場合は間取りの変更が必要です。
スケルトン工事であれば、そのようなスペースの需要に合わせて間取りの設定ができます。
特に、カフェスペースのように、ミニキッチンを設置する場合には、配管工事なども必要です。スケルトン工事だからこそ対応可能とも言えるのです。

従業員のモチベーションが上がる

スケルトン工事は従業員のモチベーションのアップが狙えます。
使い古したオフィス、機能とデザインが陳腐化した設備などは、使用には支障がないかも知れません。
しかし、気分は変わらず、モチベーションもさほど上がらないことでしょう。週の後半になると疲労の色が濃くなる従業員を見れば一目瞭然です。
その点、スケルトン工事で真新しいオフィスになれば、従業員に高揚がするでしょう。それが業務へのモチベーションアップに繋がるのです。

作業効率の向上が狙える

スケルトン工事にて設備が新しくなると、従業員の作業効率が上がります。新しい設備は使い勝手も性能も向上しているからです。
また、スケルトン工事でリフレッシュスペースなどを設けるならば、更に作業効率の向上が狙えるでしょう。

 

オフィスのスケルトン工事における注意点


このように、オフィスのスケルトン工事には多くのメリットがあるのですが、やはり注意点はあります。
ここでは、オフィスのスケルトン工事の注意点を挙げましょう。

コストについて

前述の通り、スケルトン工事は床や壁などを一旦撤去するものです。そのため、一般の内装工事よりもコストが掛かります。
そのため、工事後のオフィスと従業員の作業効率を考えながら決めなければいけません。
仮に、工事費に見合わない収益しか得られないならば、工事の計画が甘かったとなります。
スケルトン工事にしても費用対効果の考慮は重要です。現状の効率と併せて工事の仕様を決めましょう。

設計をどのようにするか

設計をどのようにするかについても注意が必要です。
どの部分に重点を置くかによって設計が違い、業者も違うからです。
例えば、一般の工務店であればコストと仕様のバランスの取れた設計をすると思われます。しかし、デザイン性に優れたおしゃれなオフィスづくりは難しいかも知れません。
その一方でデザイナーに依頼をするならば、おしゃれなオフィスの設計が可能でしょうが、コストに問題が出る場合があります。
設計をどうするかは悩むところでしょうが、自社の目指すオフィスのイメージをしっかり立て、それに合う仕様にするべきでしょう。

設備の配置に制限があるか

スケルトン工事は自由度が高い工事なのですが、全部が自由とは限りません。現場によっては工事に制限が出るケースがあるからです。
例えば、キッチンなどをリフレッシュスペースに設置する場合には、ビルの配管の状況から配置に制限が発生し得ます。仮に、状況を無視して設備を付けるならば、流れにくくなったり詰まりやすくなったりするからです。
また、電気関連の設備もビル側に合わせなければいけません。
いずれの場合も、設備の配置のときの確認が大切です。

換気設備について

換気設備も注意が必要です。換気設備がしっかりしていないと職場の環境が悪化するからです。
例えば、換気の悪い場所で仕事をするならば、空気の状態が悪くなります。換気はそのような空気環境の悪化を防ぐのですが、設備が不十分だと不可能です。やはり十分な性能を持つ換気設備が必要なのです。
また、換気設備は大掛かりになるケースがあるため、事前に予算などを打ち合わせなければいけません。予算を削ると性能が落ちるケースがあるため、性能とのバランスが大切です。

工事が可能な範囲はどこまでか

オフィスの入居の際には、工事の可能な範囲を確認しなければいけません。
というのも、工事をするビルの躯体部分はオーナーのものとなるからです。確かに工事区分によってはテナント側に含まれる部分はあるのですが、施工方法によってはオーナー所有の部分にまで干渉し得ます。
仮に、オーナーの所有部分のまで入った時にはトラブルにも発展し得るため、注意すべきでしょう。

原状回復工事はどうなるか

賃貸オフィスの場合は退去時に原状回復工事を行わなければいけません。
そのため、オフィスのスケルトン工事においても原状回復を見据える必要があります。
例えば、スケルトン工事の際に大掛かりな機械を設置する場合には、ケースによってはコンクリート躯体の加工まで必要です。
そして、仮にこの工事が原状回復のできないレベルまでのものであれば、トラブルにも発展し得ます。このようなトラブルは企業イメージにも影響するため避けなければいけません。工事は原状回復を前提での検討が重要でしょう。

工事後の権利関係はどうなるか

オフィスの工事の場合、工事の種類によって借主側の所有になるものとオーナー側の所有になるケースがあります。そのため、工事の前に権利関係がどのように分けられるのかを確認しておくことが重要です。
特にスケルトン工事はB工事に含まれる部分が多く、借主の費用負担になります。どの部分までが含まれるかをオーナーに確認しておきましょう。

工事で発生する廃棄物について

スケルトン工事はオフィスの床や壁を撤去するため、大量の廃棄物が発生します。そして、その廃棄物の多くは再利用が困難な産業廃棄物です。
さて、企業としては、施工業者の産業廃棄物処理までも確認すべきです。

そのため、施工業者を選定する際には廃棄物処理まで確実に行う業者を選ばなければいけません。
仮に、施工業者の選定をいい加減にして、廃棄物を不法投棄されてしまったならば、企業イメージに傷が付くこともありえます。
施工業者の選定の際には、廃棄物処理のシステムまでの確認が重要となるでしょう。

 

オーナーとの打ち合わせの重要性


スケルトン工事はビルのオーナーとの打ち合わせ抜きではいけません。オフィスの工事は権利や費用の関係で揉めることがあるからです。
例えば、工事には設備のアンカー工事が必要になる場合があります。その場合、仮に「小さな部品を取り付けるだけ」といった認識で行うと後でクレームが来るかも知れません。場合によっては費用の負担などにも影響し得ます。
いずれにしろ、工事はオーナーの了解が必要です。打ち合わせを進めた上で行いましょう。

 

まとめ

オフィスのスケルトン工事について取り上げました。どのようなメリットがあるか把握できたことでしょう。また、工事の注意点なども掴めたことと思います。
オフィスの一新は従業員のモチベーションにも繋がるイベントです。社内を盛り上げて業績アップを狙いましょう。

尚、オフィスデザインに関するご依頼は「ビルディングデザイン」がおすすめです。
オフィスデザイン・設計から施工まで自社ですべての内容を承っているので、個別に業者を依頼するよりもコストを抑えれる可能性もありますし手間も省けます。

さらに、物件選びからサポートをしているため、要望に合ったオフィス空間を提供できます。
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