オフィスインテリアデザインとは何か?目的やメリットを解説
オフィスインテリアデザインという言葉を耳にしたことはあるでしょうか?
近年、多様な働き方やコロナの影響などにより、急速に広まりつつあります。オフィスインテリアデザインはお洒落なオフィスを設計するだけでなく、様々なメリットがあります。本記事ではオフィスインテリアデザインについて幅広く解説しています。是非、最後までご覧ください。
目次
オフィスインテリアデザインとは?
オフィスインテリアデザインとは、オフィスの内部空間をデザインし、従業員が快適に働けるようにする取り組みです。オフィスインテリアデザインは単なる装飾だけでなく、オフィス内の機能性や効率性を高めるために慎重に計画されます。
オフィスインテリアデザインは従業員のモチベーションを高め、クリエイティブな発想や生産性を向上させる効果があります。また、オフィス内のコミュニケーションを促進するレイアウトやデザインを取り入れることで、チームワークや協力意欲を醸成することができます。
オフィスインテリアデザインの目的
オフィスインテリアデザインの主な目的は、従業員が働きやすい環境を作り出すことと、顧客に対してオフィスの魅力や企業の理念を伝えることです。
従来の無機質なデザインオフィスでは、従業員の働きやすさに課題がありました。例えば、部署間のやり取りが多いにも関わらず座席が離れていたり、ちょっとした時間に自由な会話をしにくいなどの課題があります。オフィスインテリアデザインはこれらの課題を解決するために、効率的なレイアウトやコミュニケーションを促進する空間の設計を行います。
また、デザイン性に乏しい画一的なオフィスでは、顧客に対して企業の理念やコンセプトを伝えることが難しいです。オフィスインテリアデザインは、オフィスの内装におしゃれで魅力的な要素を取り入れることで、顧客に対して自社の商品やサービス、ブランドのアイデンティティを伝える重要な手段となります。
オフィスインテリアデザインの需要が高まっている理由
近年オフィスインテリアデザインの需要は高まりつつあります。オフィスインテリアデザインの需要が高まっている要因について解説していきます。
オフィスインテリアデザインの重要性
オフィスインテリアデザインは、単なる装飾だけでなく、企業のビジョンや文化を表現する重要な要素です。従業員が自らのアイデンティティを感じ、共感できるオフィス環境への投資は、企業の成長や競争力強化につながります。そのため、現代の企業はオフィスインテリアデザインに対して積極的な取り組みを行い、経験価値の提供に貢献するオフィス環境を整備していくことが求められています。
世界中でオフィスインテリアデザインが行われている
世界中でオフィスインテリアデザインが取り入れられています。特にシリコンバレーを中心とするアメリカ西海岸の企業が取り入れた働き方とコミュニケーションを中心としたオフィスづくりのトレンドは、日本を含む世界の企業に大きな影響を与えています。
近年のオフィスデザインのトレンドは、アナログとデジタルのコミュニケーションを融合させることで、柔軟でスピーディーなコミュニケーションが活発に行われる環境を整えることです。ITインフラの普及により、メールやチャット、SNSを使ったコミュニケーションが日常的に行われる一方で、気軽な対話やアイディア出しを促進するために、カフェのようなデザインや木製の家具を取り入れたオフィスが増えています。
従来のオフィスデザインでは、ミーティングルームを多く併設していたのに対し、オープンスタイルの空間でコミュニケーションを活発化させる取り組みが見られます。フリーアドレスタイプのデスクが主流となり、メンバー同士のコミュニケーションを促進するために座席の自由選択を行うオフィスも増えています。これにより、人事やプロジェクトごとの人材配置にも素早く対応し、チーム間のコラボレーションを促進しています。
コロナによりオフィスインテリアデザインの需要が増加
コロナ禍による社会情勢の変化が、オフィスインテリアデザインの需要に大きな影響を与えています。テレワークの推奨により、多くの企業がオフィス規模を縮小する動きを見せています。感染対策としてテレワークの導入が進み、テレワークを継続している企業も多いですが、その結果、オフィスへの出社人数が減少し、オフィススペースの効率的な活用が求められるようになりました。
このような状況において、シェアオフィスやサテライトオフィスの普及も進んでいます。従業員の自宅が適切なテレワークスペースとして利用できない場合や、従業員の移動を減らすためにサテライトオフィスを設ける企業が増えています。
オフィスインテリアデザインのメリット
企業がオフィスデザインに投資するメリットは、会社のコンセプトや考え、メッセージなどを広く伝える効果が挙げられます。この章ではオフィスインテリアデザインのメリットを紹介します。
従業員満足度が上がる
オフィスインテリアデザインの導入により、働きやすい環境が整い、従業員の満足度が向上する効果が期待されます。オフィスの内外に多様な働く場の選択肢が提供され、気軽にコミュニケーションが図れ、安全に過ごせる場としてデザインされたオフィス環境が多くの働き手にとって魅力的な環境となっています。
自社理念が浸透し文化が芽生える
オフィスインテリアデザインの導入により、企業の独自性や文化、理念を表現し、社員に浸透させる効果が期待されます。デザイン性のないオフィスでは、企業の特徴や独自のアイデンティティが表現されず、社員の会社に対する信頼度やモチベーションが低下してしまいがちです。それに対し、オフィスデザインにコーポレートカラーや企業の想いを取り入れることで、自社の文化や理念を社員にしっかりと伝えることができます。
コーポレートカラーや企業のロゴをオフィスインテリアに取り入れることで、従業員は会社の象徴となるデザインを身近に感じることができます。これにより、社員は自社のアイデンティティに誇りを持ち、会社への帰属意識が高まります。オフィス内に企業の理念やビジョンを表現したポスターや看板を配置することで、従業員は日常の業務の中でそれらのメッセージを意識しやすくなります。また、共通の目標や価値観を持った社員同士のコミュニケーションも活性化され、組織全体が一体感を持って働くことができるでしょう。
さらに、オフィスインテリアデザインを通じて自社の文化が芽生えることで、新しい社員の採用にも良い影響を与えます。魅力的なオフィス環境は優秀な人材を惹きつけ、企業に対する興味を高める要因となります。自社の理念や文化を具現化したオフィスデザインは、採用活動や人材確保においても大きなアドバンテージとなるでしょう。
社員同士のコミュニケーションが活発化
オフィスインテリアデザインの工夫により、社員同士のコミュニケーションが活性化し、新たな発想が生まれるきっかけとなります。特に異なる部署の社員同士が気軽に交流できる環境を作り出すことが重要です。このようなコミュニケーションの活性化により、社員間に一体感が生まれ、仕事がしやすくなる環境が実現します。
オフィスインテリアのレイアウトには、社員同士のコミュニケーションを促進する工夫があります。例えば、オープンスペースに共有のテーブルやソファを配置することで、異なる部署の社員が気軽に集まることができる場所を作り出します。このようなスペースでは、ランチや休憩時に自然な形で交流が生まれ、新しいアイデアの共有や情報交換が行われます。また、コミュニケーションを活性化するために、オフィス内にコラボレーションスペースやミーティングルームを設けることも効果的です。これらのスペースでは、異なる部署の社員がプロジェクトを進めたり、アイデアを出し合ったりすることができます。
オフィスインテリアデザインのデメリット
この章ではオフィスインテリアデザインのデメリットを2つ紹介します。
内装工事に費用がかかる
オフィスデザインには費用がかかるため、予算を計画する必要があります。DIYでコストを抑えることも考えられますが、プロに依頼する場合は余裕のある計画が重要です。内装工事にはさまざまなコストが含まれるため、予算を適切に設定し、無理のない範囲で取り組みましょう。
内装デザインに慣れるまで時間がかかる
新しいオフィスデザインに慣れるまでには時間がかかることもあります。従業員にとっては、以前の環境とは異なる動線やレイアウトに違和感を感じることがあるかもしれません。これにより、従業員の不満やストレスを引き起こす可能性があります。デザインを立案する際には、従業員ファーストの視点で内装を設計することが重要です。従業員がスムーズにオフィスを利用でき、快適な環境で業務に取り組めるよう配慮することが求められます。
オフィスインテリアデザインの流れ
この章ではオフィスインテリアデザインの計画から施工までの流れについて解説します。
コンセプトを決める
オフィスデザインを決める際には、事前に明確なコンセプトを考えておくことが非常に重要です。コンセプトとは、概念や発想、構想といった意味を持ち、ビジネスにおいてはベースとなる考え方や骨組みを指します。オフィスデザインのコンセプトは、企業が目指す方向性やビジョンを表現するための基本となる考え方を示すものです。オフィスデザインには企業の理念や価値観を反映させることが大切であり、それを明確なコンセプトとして形にすることで、統一感のあるオフィス環境を実現することができるでしょう。
コンセプトを決めることにより、オフィスデザインは単なる快適な労働環境を提供するだけでなく、企業全体のパフォーマンス向上にも寄与します。
導線計画
オフィスデザインを決める際には、効率的かつ快適な動線を確保するために、導線計画を立てることが重要です。動線とは、オフィス内で人やモノが行き来するルートのことを指し、それを分析して効率の良い配置を検討することを動線設計と言います。動線設計は複雑にせず、なるべく単純にしましょう。
オフィス内の動線が複雑だと、社員や来客がストレスを感じる原因となります。行き場所がわかりにくかったり、無駄な移動が多かったりすると、作業効率が低下し、時間のロスやミスの増加につながるでしょう。そのため、動線はできるだけ単純化することが大切です。
図面作成
オフィスデザインを決める際には、現状図面の作成が重要なステップとなります。図面には、オフィス内の机やチェア、ゴミ箱やコンセント、パソコンやプリンタ、FAXなどの設置場所を詳細に反映します。当社ではCADによる平面図作成から3Dパース作成まで、幅広く対応しています。この現状図面作成により、不便を感じていた理由が明確化、改善すべきポイントの認識、客観的な評価が可能となります。
施工
オフィスデザインの施工において、工事スケジュールを管理することはとても重要です。工事会社やビルのオーナー、管理会社と打合せを事前にして余裕をもって発注をする必要があります。ビルによっては夜間作業のみや土日作業などの制限がある可能性があります。ただ安い工事会社などに依頼してしまうとビルなどの工事に慣れておらず、トラブルになる可能性がありますので当社のようにビルの工事に慣れている会社の選定をお勧めします。
オフィスインテリアデザインの費用相場
オフィスインテリアデザインの費用相場は面積や内容によって様々です。エントランスや応接室などの来客スペースだけですと200万~1000万円程度で収まりますが、執務室など従業員の満足度などを向上するための大規模なデザインとなると500万~5000万円や億単位となる場合もあります。この金額には、レイアウト設計費や内装工事費、通信工事費など、さまざまなコストが含まれます。
また、依頼ボリュームによってオフィスインテリアデザインの費用相場は大きく変わるため、注意が必要です。オフィスデザインから施工までの範囲やデザインのイメージを自社で固めるかどうかによって、費用が異なることがあります。 なお、着手規模が大きくなるほど内装工事に必要な人件費や部材、オフィス家具などのコストが増加するため、相場は目安として捉えるべきです。
現状のオフィスに加える変更や希望するデザインの内容によっても、費用が異なります。 オフィスデザインの見積もりを取る際には、設計費や工事関連、オフィス家具などの費用内訳を細かく確認することが大切です。オフィスのニーズに合わせて適切なプランを見極め、予算内で満足のいくデザインを実現するためにも、詳細な相談と計画が必要です。
まとめ
オフィスインテリアデザインを行うことで様々なメリットがあると理解できたのではないでしょうか。本記事を参考に、自社の目的に沿ったオフィスインテリアデザインを行ってみましょう。
インテリアを含めた、オフィスデザインに関するご依頼は「ビルディングデザイン」がおすすめです。オフィスデザイン・設計から施工まで自社ですべての内容を承っているので、個別に業者を依頼するより安く済むうえに手間も省けます。
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