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会議室の内装やレイアウトはどのようにすればいいのか。内装について徹底検証!

オフィスに必ずあると言ってもおかしくない会議室は、来客・商談や採用の面接・社内会議・セミナーなど様々な目的で使われています。
限られたスペースの中で、社内、社外にかかわらずコミュニケーションを快適にかつスムーズに進める場として、会議室のレイアウトをどのようにすればいいか、迷うところです。

そこで、当記事では目的に応じた会議室の内装やレイアウトについて、解説していきます。
最後までお読みください。

 

目次

・1.会議室の内装デザイン要素

・2.会議室の内装・レイアウトは目的別に決める

・3.会議室の快適さは内装・レイアウトで変わる

・4.会議室の内装・レイアウトを考える時に注意すること

・5.会議室の内装工事を手掛けた実績・事例

・6.まとめ

 

会議室の内装デザイン要素

内装デザインはオフィスの印象に大きな影響を与えます。例えば、インテリアの色合いや素材、壁や床は理想的な会議室をデザインする上で欠かせない要素です。

部屋の色は人が受ける印象を大きく左右します。例えば、オレンジや赤などの「暖色」は脳の活動を促進し、議論の場を活気づけるのに効果的です。机の配置や照明との調和を考慮し、暖色系の部屋に自然光に近い白い照明を組み合わせ、ラウンド型の机を配置することで、より活発な議論が生まれるでしょう。

照明

照明も光の色や照射方法により異なる効果を与えます。例えば、「昼白色」の自然光に近い白い照明は、雰囲気を活気づかせやすいため、ブレインミーティングなどの活発な議論に適しています。一方で、「電球色」のオレンジがかった白い照明は、安らぎを提供し、リラックスさせる効果があります。これは一般的に、プレゼンといった場ではなく、相手をリラックスさせ、対話を行う場に適しています。

インテリア

インテリアカラーによっても与える印象は大きく異なります。
例えば来客面談や役員会議を行う場合でも、白やグレー、ブラックで統一すると、明るくすっきりとした空間となります。一方で、ダーク系の木目やベージュで仕上げるとフォーマルシックな重厚デザインとなり、品格があり、相手に安心感や安定感を与えます。

 

会議室の内装・レイアウトは目的別に決める

会議室の利用目的・用途は様々です。社内会議やセミナーに使うこともあれば、大事な商談に使うこともありますし、採用面接にも会議室を使うこともありますし、会社の重要な方針を決める取締役会(役員会ともいう)にも会議室が使われます。

会議室の利用目的は多種多岐に渡っています。

会議室を同じレイアウトのまま、違う利用目的で使うのではなく、それぞれの目的や用途に応じて会議室のレイアウトを決めることで、効率よく商談や議論、セミナーを滞りなく勧めたり、会社の大切な経営方針などを決めることが可能となります。

これから以下に、目的や用途に応じた会議室のレイアウトについてご紹介していきます。
また、最近ではコロナ禍での在宅勤務が増えてきたことによってトレンドになりつつあるレイアウトも併せてご紹介します。

1. 直接対面するためのレイアウト

プロジェクトを進めるにあたって、議論をする必要がある場合の会議を目的とした会議室のレイアウトを考えている場合、対面式の会議室のレイアウトが向いています。
対面式のレイアウトはほとんどの会社が採用している会議室のレイアウトです。

相手の顔をきちんと見ながら議論をするのに適しています。
横に長いデスクをならべます。参加者はお互いの顔が見えるため、議論の積極化や活発化が可能となるレイアウトです。

2.プレゼンテーションや報告行うためのレイアウト

社内会議にてプレゼンテーションを行ったり、プロジェクト報告で会議室を使う場合、ホワイトボードやプロジェクターを使うことが多いです。そのため資料が見やすい会議室のレイアウトが必要となります。

そのため、レイアウトは横に長いテーブルをコの字の形にし、スペースの空いたところにプロジェクターを設定することができるものにします。

コの字のレイアウトに設定した会議室では、参加者の視線が提示した資料や画面に向かいます。そのため、資料や画面共有を一度に行う利点があり、会議室をプレゼンテーションや報告に使うのに適しています。

3.勉強会や社内・社外セミナー・講演会に使うためのレイアウト

社内の勉強会や、社内・社外のセミナー・講演会に使う会議室の場合、一般に学校の教室をイメージしたレイアウト(スクール形式ともいう)が適しています。

このレイアウトの会議室の場合、参加者は全員、講師や資料を集中して見ながら、わからないことを質問することも可能となります。

セミナーや勉強会においては、限られた時間の中に「グループディスカッション」を設けているものもあります。「グループディスカッション」の場合、どのようなレイアウトがいいか、次に説明します。

4.勉強会のなかでディスカッションの時間があるときのレイアウト

先ほど紹介した勉強会やセミナー、講演会などで使う会議室のなかで、参加者がグループに分かれてディスカッションを行う時間が会議に設けられている場合、スクール方式だと不便を感じてしまうことがあります。

そのためグループに分かれてディスカッションとグループでまとめた意見発表する場合、机と椅子をグループごとで動かすレイアウトが適しています。

参加者同士で資料の共有や積極的なコミュニケーションを図ることが、このレイアウトで可能となります。

5.大きな会社において経営方針などを共有する際のレイアウト

大企業にかぎらず多くの企業は、年度初めに経営方針や売上目標、部門ごとの目標などの共有を行うことがよくあります。いわゆるキックオフと言われるものですが、それぞれの部署に所属する人間が一同に集まって共有できる会議や発表会などを行う場合、「映画館」のようなレイアウトが適しています。

たとえば、入学式や入社式の中継、講演会、新入社員の成果発表会を見るような場合に適しています。

6.役員会など重要な会議室のレイアウト

取締役会や重要な会議などに使う会議室のレイアウトは、横に長いテーブルを四角に囲む(ロの字)レイアウトが適しています。

このレイアウトでは、お互いに顔を見つつ、緊張感を持って行う会議に適しています。
テレビなどでよく海外の要人が会議を行っている映像を見たことがあるかと思いますが、ロの字のレイアウトになっています。

7.在宅勤務が多い会社の場合の会議室のレイアウト

ここ3年で在宅勤務を採用する企業が増えているため、同じ部署で一同に会すことが難しいことが多くなっています。
中には、在宅勤務の形態を増やすため、オフィスの契約更新時に今までの広さよりも狭く契約更新する企業もあります。オフィスが狭くなると会議に使うスペースも狭くなります。

オフィスが狭くなっても、定期的に集まって会議を行いたいときにオススメなのは
空いているスペース、たとえば椅子とソファーがセットになっている休憩スペースなどを会議に使うレイアウトです。

少数人が同時に短時間で意見のすり合わせを行ったり、会議を行う場合に適しています。
気軽にカジュアルな会議を行うことができます。

8.カフェなどにあるようなスタンディングのレイアウト

カフェなどに行くと、1人で立ってコーヒーを飲むようなスペースがありませんか。
オフィスにこのレイアウトにカフェにあるスタンディングスペースを応用することが可能です。

2・3人で時間をかけずに議論をしたい場合、休憩がてらにカジュアルにそれぞれの仕事の進捗方法を共有する場合などに適しています。

9.少人数で壁際にモニターを設置し画面共有や説明ができるミニ会議室

現在進行中のプロジェクトの進捗管理を報告したいとき、オススメのレイアウトは、限られたスペースをパーテーションで区切り、それぞれのスペースにモニターと小さなデスクと椅子を設定するものです。

このレイアウトでは、違うプロジェクト報告を待つことなく少人数で、短時間で画面を一緒に見ながら、プロジェクト進捗の確認や、次回までの進捗などの確認を同時に行うことが可能です。

10.1on1で使えるレイアウト

一対一(1on1)で会議を行いたい場合、個室型のレイアウトが適しているでしょう。2人分の椅子と業務スペースの机があれば、いつでも1on1のミーティングが行なえます。また、個室型のため、外に話が漏れることもなく会議を行うことが可能です。

 

会議室の快適さは内装・レイアウトで変わる

これまでは会議室の目的別のレイアウトについて説明してきましたが、快適な会議室は内装でも変わります。
たとえば壁の色や照明、什器の色の使い方1つで会議室の雰囲気が変わり、快適に会議を行うことができます。

コーポレートカラーに合わせたデザインを取り入れるのも1つの方法です。

1.照明によって会議室の印象が変わる

会議室に使う照明1つで、会議室の雰囲気が変わります。
会議室に使う目的が「話し合う」場合、照明の色はオレンジ色が入ったような自然な色の照明を採用します。
反対に、議論を活発化させるために雰囲気を明るくさせたい場合には白めの照明(蛍光灯に近い白)を使うことをおすすめします。

2.部屋の色の設定でも会議室の印象が変わる

会議室の色の設定を暖色もしくは寒色にするだけでも、部屋の印象が変わります。
会議室において議論を活発化させたい場合は暖色を、穏やかな雰囲気での話し合いなどに使用する場合は寒色を設定します。
この場合、会議室に置く什器の色とのバランスを取るとより会議室の雰囲気もよくなります。

3.会議室に置く机や椅子のスタイルでも会議室の印象が変わる

会議室の置く机や椅子の種類によっても、会議室の印象が変わります。

あらゆる目的で会議室を使う場合は無難に白、グレー、黒色などの什器を使います。
役員会議や来客、採用面接などで什器を使う場合はダークな色もしくはフォーマルな色の什器を使うのが無難です。
落ち着いた会議室の雰囲気を持たせたい場合は、木目を使った什器を採用するといいでしょう。

また、セミナーやプレゼンテーションなどで使う会議室の什器には斬新な色やコーポレートカラーの什器を使うことで、議論の活発化を促すことが可能になります。
インパクトを残したいような会議で使う什器なら、机と椅子の色を和えて違う色にするという方法もあります。

什器の色を1つ変えるだけでも、会議室の印象が変わります。

 

会議室の内装・レイアウトを考える時に注意すること

会議室のレイアウトを考える際、注意することがあります。
いざ、会議室の内装が終わった際に「失敗した」と思うことがないよう、注意点を3つあげます。

1.会議室使用の目的の多さからレイアウトを考える

会議室の利用目的は様々ありますが、オフィスの広さは限られています。
すべての目的での会議室スペースを設定することは難しいことから、ご自身の会社が会議室を使用する目的が一番多いのか、理解しておく必要があります。
目的が多いもので、会議室のレイアウトを考えていきましょう。

2.机や椅子などの什器は可動式のものにする

いくらレイアウトを考えても、レイアウトが叶わなければ会議室の目的がわからなくなってしまいます。
多目的に会議室を使用する場合、多くの目的に対応できるように椅子や机をキャスターのついた可動式のものにしておきましょう。レイアウトの変更がすぐにできます。

3.会議室の広さを十分に考慮する

オフィスにおいて会議室に使えるスペースは限られています。
また、同じ時間に複数プロジェクトが会議室を使用したいという希望もあるでしょう。

限られたスペースでも対応ができるよう、パーテーションをいくつか用意しておきましょう。
用意しておくことで、複数のプロジェクトの会議を行うことが可能になります。

 

会議室の内装工事を手掛けた実績・事例

弊社が過去に手掛けた会議室内装工事に対する施工事例の一部をご紹介いたします。

1.オリエンタル新大阪ビルの会議室内装工事(大阪府大阪市淀川区)

天井の木目のルーバーは、自然の温かみと風合いをもたらし、空間にナチュラルでリラックスした雰囲気を醸し出します。木の質感は落ち着いた雰囲気を持ち、応接室に自然の要素を取り入れます。
壁面の白いクロスは明るさと広がり感を提供し、応接室を開放的で明るい場所にします。白い壁は他の要素を引き立て、絵画などのアートを際立たせます。
(オリエンタル新大阪ビルの会議室内装工事(大阪府大阪市淀川区)の施工事例はこちら)

 

2.オフィスビルの移転工事(東京都千代田区)

こちらのオフィスは、窓ガラスが大きく開放感があるためオープンスペースを中心にデスクと椅子を配置し、各部屋ごとによってパーテーションやタイルカーペットを変えるなど雰囲気をがらりとチェンジさせました。
窓がない部屋には壁面をブルーの塗装仕上げにしたり、明るく開放的な雰囲気を演出致しました。
(オフィスビルの移転工事(東京都千代田区)の施工事例はこちら)

 

3.オフィスビルの会議室ガラスパーテーション工事(大阪府吹田市)

お客様のオフィス内にガラスパーテーションを設置し、広々とした空間を実現致しました。
ガラスパーテーションは見た目もかっこよく仕上げることができ、なおかつ壁を用意した上で室内の開放感をキープできるのが特徴です。
パーテーションの存在感がオフィス内を一層モダンでスタイリッシュな雰囲気に仕上げています。
(オフィスビルの会議室ガラスパーテーション工事(大阪府吹田市)の施工事例はこちら)

 

 

まとめ

会議室についての内装についてご紹介してきました。
限られた広さのオフィスの中での会議室は、利用目的や内装に使う什器によって、部屋の雰囲気が変わってきます。

会議室の内装を変える際は、どのような目的の利用が多いのかを把握し、どのような雰囲気の会議室を作りたいのか、実際使う人にどんな印象を持ってもらいたいのか、を考えた内装をすることで、会議の効率化や生産性を上げることに繋がります。

会議室の内装工事に関するご依頼は「ビルディングデザイン」がおすすめです。内装デザインに関するすべての内容を承っているので、個別に業者を依頼するより安く済むうえに手間も省けます。

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